編集をしていて、奥付のデータを作成するときの瞬間がけっこういい。地味だけど。本文の校正がおわり、台割も決まり、さていよいよ奥付、という順番。最後に近づいていることを意味する。

今回は自社から出すこともあり、その想いはひとしおだ。奥付前のページには、発行にあたって自分の気持ちを書いてみた。このページも今日入稿した。勢いで書いたので、細かいところはたぶん修正することになるけれど、第一稿ということでここに掲載してみる。

東京・田園調布の小さな出版社

ひとりの人にとって書籍はどういう存在なのか、ひとりの人の経験を文字にして紙の書籍にすることはどういう意味があるのか、どのようなテーマで書くことがその人にとってベストなのか、ということをずっと考えています。試行錯誤の末、たどりついた答えは、「その人の過去、今やっていることや将来像を、克明に描き出すということ」でした。当たり前とも思えるこの文言は実はとても深いと思っています。

出版という長い歴史のある世界に加え、ITの発達により、不特定多数に向けたメディアが乱立しています。が、著者のまわりにいる、顔が見える人たちに、その想いを知ってもらう意味も大きいのだと考えるようになりました。書籍で人をつなぐ。それこそが自分がやるべきことだ、と。

本書はそのコンセプトで作る第1弾です。著者の◯◯さんの想いに惹かれて、応援したいと思うと同時に、こういう世界をもっともっと多くのことを知ってほしいと願っています。それは☓☓や◯◯さんを知らない人に対してではなく、すでに◯◯さんの周囲にいる人たちに、☓☓を知っている人たち、すでに☓☓へ足を運んだことのある人たちに、対してです。

そして本書を読んで共感してくださった方は、☓☓を、◯◯さんをぜひ応援してほしいのです。きっと新たな世界が、新たなコミュニケーションが見えてきます。

書籍で著者と読者の濃いつながりを作ります。

発行人 吉田秀次

さてこの文章の完成形はどんなになっているのか。文章は、勢いで書かないとかけないこともあるけれど、時間をかけないと見えてこないところもある。楽しみであり、不安でもあり。

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