昨日の投稿に何人かの人たちから予想外の反応をいただきうれしい。去年の6月の話は今まであまり話せなかった。ちょっとだけ補足すると、編集の過程では、それぐらいの期間で本をつくることはありえないわけではない。いいか悪いかではなく、現実としてはあり得ることだ。ただ、自分のスタイルではなかったためか、気持ちのピークを合わせられなかった。

 

独立して学んだことは、目の前の人とゼロから関係をつくることの難しさだった。今までは、本をつくる状況が設定されていて、その中で本を作ればよかった。会社にいけば、仕事はやまほどあった。独立すると、自分ができることではなく、自分が提供できる価値を明確にしなければならない。それは何なのか。それを見つける作業がかなり辛かった。でも自分の過去を見つめたらヒントがでてきた。お宝といってもいいかもしれない。本作りのコンサルティングでもその手法を信じている。

 

社会人を長年やっていると、いろんな経験を積み、いろいろなことの新鮮味がなくなる。その経験が、新しい状況では足を引っ張った。特に厄介だったのは、常に左脳で勝負したいと思うことだった。知識量で勝負したがる。正解を外に求めたがることだった(今年の3月まで大学で教えていたこともあり、その感覚を消すのに時間がかかった)。ただ、知識量ではクライアントに勝てるはずがない。専門性をいかして著者になろうとしている人たちなのだから。そして正解は自分の中にあることもわかってきた。

 

では何を見せるか。クライアントを背負う覚悟と自分を信じることだと教わる。今まで何度も聞いてきた言葉だけど、自分ごととなると逃げたくなる衝動に駆られることしばしば。そんなとき、メンターや仲間の姿に刺激を受けた。ホントにいい人達に恵まれた。

 

高単価でもそれを上回る圧倒的な価値を提供すればビジネスは回る。ただ、そうはうまくいかないことも。でも今自分の周りにいる人達とは一生付きあうつもり。クライアントが節目節目でストック本を出せたら、そんなうれしいことはないと思う。そう考えると、本作りは楽しい。ちなみに、メンターの本は企画が通り、秋に刊行予定。この制作も楽しみだ。

90日で出版企画を通す 出版実現塾 http://www.socialcapital.co.jp/seminar/shuppanjuku/

Related Articles: