どんなに素晴らしい企画書があっても、それを編集者に見てもらえなければ出版は実現しません。
また、編集者はそれぞれ得意ジャンルや関心のあるテーマを持っているため、出版の確率を高めるためには、1人でも
多くの編集者に企画書を見てもらうことが重要です。
かといって、編集者に出会うために出版社に出向いていったり、知り合いの出版パーティーに潜り込むことはあまり得策ではありません。労力もかかりますし、やり方を間違えば編集者に嫌われてしまう可能性もあります。
ロングセラーを連発する著者は、多くの編集者に企画を見てもらう「仕組み」を持っています。仕組みとは、著者自身が動かなくても、自動的に編集者に企画書を見せ、なおつアピールまでできるということです。90日以内に60%の出版企画を通すことを目指すなら、
150人の編集者に企画を見てもらうことが理想です。
以上の3つの秘訣を実践すれば、90日以内に60%の出版企画を通すという、業界の常識からは考えられないほどの結果を出すことが可能になるのです。
出版企画を通すことは、あなたが想像している以上に簡単です。編集者のツボをついた企画書を作り、それを見せるだけです。彼らも本を出版することが仕事ですから、元編集者の私からすれば、その彼らに出版企画を通すことは造作もありません。しかし、
問題になるのは実際に出版が通ってからです。
いきなり経験もないのにベストセラーを狙ってしまうと、出版業界に消費されるリスクがあります。野球に例えれば、初めての打席でいきなり逆転満塁ホームランを狙うようなものです。確かにそれで成功している著者もいますが、それは0.1%以下の稀なケースです。その極めて低い確率に対してたくさんの時間や労力を投下するのはリスクだとしか言いようがありません。
だからこそ、確実にジワジワと売れ続ける本物の本を出版する方が本質的だと私は考えています。本物の本とは、流行り廃りに左右されない、時代を超えて通用する濃く、深い本です。
読者もちゃんと見ています。いい本を出せば、それは長期にわたって著者のブランディングになります。著者の生き様を後世に伝えることのできる、人生の宝になるのです。
出版企画を通すことは、私に任せていただければ実現できます。
だからこそ、ただ出版することだけを目標にしてほしくありません。
いい本を世の中に残し、出版という文化を支える本物の著者になることを目指していただきたいと思っています。