どんな人間にも、得手不得手があります。人と会うことが好きな人もいれば、社交的ではないけれど、机に向かって行う作業には集中力を発揮する人もいます。社交的でない人が、話し方教室に通ったり、雑談や会話に関する本を読んだりすることも必要ですが、それを克服できたところで、平均点に到達することがやっとだと思います。

デコを伸ばせばボコは見えなくなる

それよりもやるべきことは、強みを伸ばすことです。デコやボコをならして平均にするよりも、デコを伸ばして行くほうが、個性がでます。個性が出れば、ボコは自然に見えなくなっていきます。チームで仕事をするときも、メンバー間のデコとボコを見極める必要があります。お互いの役割が、それぞれのボコだったらうまく行くはずがありません。逆にお互いの役割が、それぞれのデコだったら、成果をあげやすくなります。そしてモティベーションもあがります。いきがいや自己実現にもつながっていきますね(ドラッカーはこれをマネジメントの正統性と呼んでいます)。

顧客のニーズと自分のデコボコ

ひとりで仕事をしていると、デコを強烈に意識しないと勝ち目がなくなります。顧客のニーズに答えることがマネジメントの役割ですが、それに加えて正統性を追求しないと、継続が難しくなります。ひとりビジネスは、時間的にも資金的にも極めて限られているわけで、どの強みをいかして、顧客のニーズに応えるかを考えることが、もっとも大事な要素になってきます。ニーズの把握と強みの分析が必要ですね。

成果をあげるための5つの視点

『経営者の条件』のなかで、ドラッカーは、「時間管理」「貢献」「強み」「集中」「意思決定」の能力を高めれば、成果をあげることができると言っています。この言葉は、仕事が目の前にあるとわすれがちですが、自分自身に常に問いかけるべき言葉です。読め読むほど、考えれば考えるほど、その意味の深さを考えさせられます。

まとめ

フリーランスは、この5つの視点ができているかどうかを厳しく考えないと、顧客ニーズにも応えられないし、自分自身の正統性も確保できなくなります。そして自分の強みや正統性を確保されている仕事は自分の前に用意されているわけではありません。創りださないといけないのです。セルフマネジメントの必要性を感じます。

==【昨日の活動・所感】==================

・ひとりで仕事をすることを選んだことは間違っていない。ただ、そのやり方・進め方は改善の必要がある。

・常に新たなことに関心を持ち、自分の心が動くもの、自分の強みがいかせるもの、顧客に価値が提供できるものを考え続ける。

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