今年もあと1週間。いろんなことにチャレンジした年だった(ちょっとやりすぎたかも)。きつい、つらいことのほうが圧倒的に多かったけれど、来年につながると確信している。一番よかったことは、「共創」という言葉を実感したことだった。『図で解りあえる技法』という本を共創出版プロジェクトとして作れたことは出版だけでなく、自分の仕事全般に対して、人とのつながり、仕事へのかかわりを強く意識するキッカケになった。

振り返ると会社をやめたのは8年前。2011年12年16日(金)が最終出社日だった(12月刊6冊を校了させて、見本ができる前に会社をやめた)。この日のことは朝起きてから帰るまでのことをよく覚えている。会社の仕事をやりすぎ、心身ともにボロボロになり、とにかく会社から脱出したいとの一心だった。もうサラリーマンだけは務まらないと思いながらも、何をしたらいいのか。とにかく体調を戻さなくてはならない。夢も希望もなく、忘年会で賑わう大手町の街から帰ってきた。当時の自分にいうとすれば、「人の目を気にせず、もっと自分のやりたいことをやれ」ということしかない。会社にいたとしても、もっとやれることはたくさんあった。それに目を向けなかった。ただ、今考えれば、このときの判断(というほどちゃんとしたものではないけれど)は正しかった。

今やっていることは当時の自分からはまったく想像もつかないことばかりだし、今年感じたプレッシャーとか環境の変化は、当時の自分だったら絶対に耐えられないことだと思う。ようやく自分の仕事ができつつある。大きな要因は、一言でいえば、自分のやることに主体性を持つことしかない。「自分がやらなければ誰がやるのか」「どんな結果も自分が起こしたことだ」。そういう思考が習慣になれば、不満をもつことも批判をすることは少なくなる(なくならないけど)。だれかに媚びへつらうこともなく、だれかを見下すこともなく、フラットな人間関係網をつくりたい。

滝行は、2015年1月から始めこの12月で丸5年がたった。こんなことを毎月やるとは思わなかったけれど、この経験が大きく自分を成長させてくれた。2年目の後半ぐらいから滝の中では力が抜けると楽になる経験から「自然体は最強」という言葉を意識し、仕事も人間関係も自然でいられることが大事だと思った。けれど、滝の水圧や寒さでなかなか力が抜けない(=自然体になれない)のと同じで、実際の生活の中はこれもなかなか難しいことだった。ただ師匠高久昌義という空手家と一緒にいさせてもらうことで、平静でいられることがどれだけ大事かということも学んだ。今は現状を受け入れる、ということがだいぶできてきて、無形・有形の財産を築いてくれている。

プライベート卓球スタジオTamagawa Baseはオープンして1年が経ち、皆に応援していただき、ホントにいい場所になった。外部コーチを探していた時期もあったけど、今のカタチがいいのだと思う。来てくださる方々が心地よく、楽しい場所にしたい。やることはたくさんある。来年はいろいろなジャンルで共創すべく計画中。出版社とか編集者とかいうセルフイメージをはずし、感性や感覚を重視していろんなプロジェクトをスタートさせる。

まだまだ書きたいことはあるけれど、今日はこのへんで。年内あと1回ぐらいかけるかな。良いクリスマスを!

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