最近、年功序列のシステムがいかに機能しないかを感じることがあります。単一のカルチャーに浸った会社は、こういうシステムが多いですが、そこで働く人は入社以来ずっとその環境になれてしまっています。
順番待ちの世界では実力は磨かれない
そこで社員が思うことは、「あと何年すると昇進できる」とか「年上の人がいなくなれば、自分が役職につける」などと年数を考えて、仕事するようになるのです。いわば「順番待ち」です。若くて優秀な人が、大きな会社を去っていくことがあるのは、この順番待ちに耐えられなかったことも要因のはずです。
「会社の事情だから…」では当事者意識がもてない
最近、そういう環境の中でも、若くて優秀な人に会うことが多く、一緒に仕事したいなと思うことがあります。ただ、「会社が…」といい、自由にならないことを打ち明けられます。その会社とつきあっている外部の人は、会社の事情だから、無理矢理納得させようとしますが、モティベーションはあがるはずはありません。
ただ、こういう人が自由に仕事できる環境を見つけれたら、いろいろなことができそうだなと思います。自由な仕事ができる環境を作り出すことも実力ですが、年功序列のシステムは、若い人にその環境を与えることをしません。
年功序列の(非)効率性を問い直す
こういうシステムが機能していた時代もあったわけで、それを否定するつもりはありません。ただ、業績が悪くなる中、年功序列のシステムが非効率性も考慮すべきだと思います。年齢的に有利な人は、このシステムの非効率性に気づいていますが、自らの立場を危うくする改革をする理由はありません。たとえ提案したとしても同じような環境にいるその他大勢の人に大反対をうけることは必至です。
年齢があがり、役職について、給料があがるということは、応分の責任が伴うということです。その責任を全うできないことを、若い人の責任にしたとしても、自分の責任の重さはかわらないはずです。
まとめ
I起業の環境も次第に整ってきて、若い人だけでなく私たち中年にとっても追い風だと思いますが、それでもまだまだハードルが高いのは、年数で給料が決まる世界を知ってしまったからでしょうか。自分も気持ちの上でこの世界を払拭することに苦労しました。このマインドを打破しないと独立は難しいのかもしれません。
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==【昨日の活動・所感】==================
・シンガポールの学生を前にレクチャー&ワークショップ。理解力の高さ、意欲の高さに驚く。
・企画を提出してから3営業日でOK(企画通過)の返事をもらう。今までで最短。こういうスピード感は著者のモティベーションをあげる。自分もそうだけど。