仕事を定時にあがって、プライベートを充実させるためには、どうすればよいのかーワークライフバランスを推奨している会社(=著者)と先日打ち合わせしていたとき、そんな話になりました。その著者によると、以下のような3つのステップを経験するというのです。

まずは身体を休める

定時で帰るようになると、プライベートの時間が増えます。今まで残業続きだった人がこういう状況になっても、即活発に行動するということにはならならず、まずやるのが「身体を休めること」だと言うのです。どれだけ疲れていたかは、休むことによって自覚するわけですね。3か月ぐらいこういう状態が続く人が多いようです。

インプットを始めて、新たな刺激を感じる

そのあと、少しずつ体力が回復していくと、本を読んだり、人と会ったり、運動を始めたり、コンサートや映画に行ったり、勉強会に参加したり、新たなことを始めます。その過程のなかで、今までの思考にはなかったことを考えたり、感じたりします。感受性が磨かれ、刺激に敏感になる段階です。

自らが渦巻き活動を始める

その段階のあとは、アウトプットです。自ら情報を発信したり、セミナーを企画したり、趣味の仲間を誘って、一緒に勉強会やトレーニングをするなど、自らが人に声をかけて、動き出す段階(=渦巻き活動)になります。この段階になると、仕事にもポジティブなフィードバックをする人が多くなります。その著者によると、半年ぐらいかけてこの3つのプロセスを経験する人が多いと言っていました。

まとめ

自分は会社にいたとき、こんなプロセスはまったく経験できなかったのですが、こういう意識をもって、仕事を効率的に進めることは大事だと思うのです。ただその著者曰く、「残業できないプレッシャーは相当です。ワークライフバランスを実現するはめには、相当の努力が必要です」とのこと。ワークライフバランスとは、「定時に帰れるための言い訳」でもなく、「仕事よりプライベートを充実させる価値観」でもなく、「企業が今後勝ち続けるための戦略」と断言していました。出版業界はなかなかできていないところが多いような気がしますが、個人的には意識したい点ですね。

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