『減速して自由に生きる』とか『ひとり社長の経理の基本』などを読んで大きな影響を受けている今日このごろですが、あらためて自分の働き方を考えてみました。会社を辞めたのは、2011年の12月。以来、今までなんとなく一人で仕事をしてきましたが、この2冊を読んでから、このスタイルが自分に合っていることを痛感します。

 

ひとりだから、自分で意思決定できる

一番快適だと思うのはこれです。いくつもの会議や形だけの稟議を経ることもなく、自分の気持ち次第で決定できます。会社員時代の会議がいかに非生産的な場であったかを実感します。今は、意思決定を早くして、次のステップのための会議をします。お互いがどこにいるかもあまり関係なくなりました。今はSkypeを利用して、神戸や大阪、京都の人たちと会議をしたりしています。

 

ひとりだから、いい仕事ができる

大量の仕事で、ひとりで手に余る仕事であれば、チームで仕事をします。プロジェクトによってチームを組む相手が変えられることもいい仕事ができる要因です。社員がいると、その社員が優秀かどうかが、会社に大きく影響します。どの会社も優秀な人の発掘が大きなテーマになっているわけで、こんな小さな会社に、優秀な人が来てくれるとは思いません。でもフリーランスをチーム編成すれば、可能性はぐっと広がります。子育て中の主婦などパートでしか働けない人のなかにも、優秀な人はたくさんいます。出版社は常に優秀な編集者を探していますが、その原因は多様な働き方を許容しないからかもしれません。

 

ひとりだから、生き方にエッジを効かせられる

会社を辞めてから、つき合う人が一気変わりました。退職直後は、潮がひくように自分から人が去っていきました。でも今は、この仕事のスタイルに興味を持っている人たちと交流が増えました。「なんで一人で仕事しているの?」「大学では何を教えているの?」「チームで編集ってどうやるの?」「なんで事務所もたないの?」などなど、質問をしてくれる人も少なくありません。圧倒的に少数の生き方だから、逆に興味を持ってもらえるのでしょう。

 

ひとりだから、仕事の柱を複数持てる

編集の仕事と大学の仕事をしていますが、編集の仕事もひとつの出版社に偏ることはしていません。収入源はかなり分散化できてきました。一社に仕事が偏ると、そこの仕事はどんなにいやでも、理不尽でも受けなくてはならなず、それではサラリーマンと変わらなくなってしまいます。自分がやりたい仕事をやるためにも、分散化は意識しています。大学の仕事は、いい経験をさせてもらっています。教えるためのスキルの向上だけでなく、20歳前後の人たちとの接点をもとに、書籍の企画を考えられるのは自分の強みだと思っています。

 

ひとりだから、自由があるフリーランスを目指せる

フリーランスは自由がない、と言われます。フリーランスは徹夜続き、フリーランスはひとりなどのイメージがあるからでしょう。でもそれも自分の選択次第です。仕事量が多ければ、先に記したように、チームを組んで協業すればいいし、人との接点を持ちたければ、コワーキングスペースなどに出かければいいのです。固定拠点を持たなければ、東京から離れて仕事をすることだって可能です。自分が受けた仕事には人には渡さないとか、編集プロダクションは事務所を持つものという固定観念を払拭すれば、物理的な制約をあまり感じないで、いい仕事を数多く手がけることは可能です。人にお金をかければ(←多くの人にとってこれが心理的ハードルが高いんですよね。自分も含め…)、人からお金がめぐってくるとも思い始めています。自由のあるフリーランスを目指しています。

 

ひとりだから、時間管理術が学べる

フリーランスで仕事をしていると、時間管理術を学ばないと、よい仕事はできません。複数のプロジェクトを同時に動かす力も必要です。効率化も必要です。そして空いた時間を、趣味やスポーツに時間を割くのです。あるいは人と会う時間にまわすのです。出会いが増えます。それが仕事につながります。そう考えると、いかにタイムマネジメントできるかが、フリーランスの生命線と言ってもいいかもしれません。

 

まとめ

ひとりで仕事をしていることの意味を自分なりに整理してみました。自分自身を見つめるいい機会です。もっともっとできることはあるはずです。その実現のために必要なスキルを身につけるにも、時間が必要です。まずは経理ですね。ひとりだからこそ、目の前の仕事だけに追われない過ごし方が大事なのです。

昨日買った本はこれ。高坂さんのお店で購入しました。

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