私たちは通常、サービスやモノを買うときに、複数の候補を検討します。使い勝手や価格などメリット・デメリットを考えて、選ぶわけです。それはお客だから選べるわけです。
仕事をすると、選ばれる側になります。自分が作っている、あるいは手がけているサービスやモノは、複数比較対象あるなかで、消費者に選ばれたり、選ばれなかったりするわけです。
ただ、選ばれたとしても選ばれなかったとしても、試験の合格・不合格のようにはっきりとした認識を感じることがありません。
選ばれなかったほうはその事実を知らされず、ただ何事もなかったかのように平凡な時間が過ぎていくだけです。だからこそこわいと思うのです。
自分の仕事は、だれの選択の対象になっているのだろうか、あるいはだれには選択の対象になっていないのだろうかを考えながら、常に気を引き締めて仕事したいと思います。