give&takeという言葉がありますが、それには二つの意味があると思います。

ひとつはその順番。始めにgiveがあってこそ、takeがあるということです。私たちはとかく「だれかに○○をしてほしい」「○○だったらいいのに」などの願望がまず頭をよぎります。

でもそこは「○○をしてほしければ、まず最初に××をやろう」という思考であるべきですね。それがあって、他人への願望がかなえられる資格が与えられるのです。その順番を間違えてはいけないと思います。

もうひとつは、量です。私たちは、とかく「与える以上にもらう」ことを期待しがちです。しかし、皆がそれをすると、社会全体は貧しくなります。

「与える」ことと「もらう」量が同量でも、全体としてはイーブンですから、自分としては、貢献していない、役に立てていないことになります。

「もらう以上に与える」と、社会も会社も組織も家庭も人間関係も豊かになるはずですね。しかし、理屈ではわかっていても、実行することは難しく感じます。

そこで考えるべきことは、何を与えるのか、ということです。ほかの人は困難だけど、自分には比較的容易に与えられるモノやコトが何かあるはずです。自分の強み=専門性といってもいいと思います。

自分が持っている専門性を、(何かを)もらう以上に提供できれば、お互いが幸せになれそうです。

give&takeが持つ「順番」と「量」。このふたつの意味と、自分が提供できる価値を考え続けていきたいです。

 

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