IT機器が発達した今、ミーティングは別としても、時間と場所に縛られない働き方が可能になりました。自分にとってその働き方はまちがいなく仕事の効率をアップさせています。

たとえば、深夜12時まで仕事するにしても、会社で仕事をするのと、家で仕事をするのとでは疲労感がまったく違います。だれもが経験のあることと思いますが、私も会社員時代、ほとんど人のいない職場で、部屋のあちこちの照明が落ち、空調も止まった中で、夜食をとりながら仕事していたときは、(いやだとは思わないにしても)楽しい時間ではありませんでした。それに時間が経つにつれて効率が鈍るのがよくわかりました。そして深夜に仕事が終わり、帰宅するときにはどっと疲労感が押し寄せてきます。

一方、同じ仕事を家でやれれば、そんな苦だとは思えません。むしろ、家族との食事や会話が毎日楽しめたり、疲れればシャワーを浴びるなり、近くをジョギングするなりして、リフレッシュできたりする環境が整うと、仕事を途中で止めることのほうが難しいぐらいです。

フリーで仕事をするようになって深夜まで仕事をしているときも少なくないですが、ストレスはないですし、仕事の質も上がっています。

知人のアメリカ人男性は、会社から早く帰宅し、家族と食事をして、また仕事を始めます。夜11時ごろ仕事を止めて、12時ごろ就寝、翌朝5時半に起床、ジョギングやストレッチをしてから7時半には会社に出社しているという生活をしています。

こんな生活と会社で残業残業の毎日の生活を比べたら、将来的に圧倒的な差が出るのはだれの目にも明らかです。

さらに、仕事をする場所を選ばないという柔軟性は、育児や介護の参加も可能にします(今注目されているワークライフバランスの考え方はこの観点を重視していますね)。

会社で働いていると、家でできるだけ仕事をしたくないと思ってしまいますが、残業をするぐらいなら、(残業代などもらわず)家で快適に仕事ができる体験をしたほうが、将来の働き方を考えるきっかけになるかもしれません。

Related Articles: