言語と思考との関係が気になったので、『思考の用語辞典』(中山元/ちくま学芸文庫)でちょっと
調べてみました。以下、気になった箇所の要約です。
言語は人間の思考を可能にする媒体である。語ることとは、ことばの意味を生きること、そして言葉が作り出した世界のうちで、主体として生きることである。主体として生きることとは、ことばをつかって他者と交流すること、そしてそれによってみずからの存在を変形させることである。つまり言語はわれわれの思考の身体なのだ。
これってメルロ・ポンティの言語論らしいのですが、今の自分にはとっても説得力あります。逆にいえば、ことばが作り出した世界でしか生きられないということであり、またことばが使えないと主体的に生きられないということになりますね。