『「ありえない」をブームにするつながりの仕事術』が正式に発売となり一部の書店に並ぶようになった。注文出荷制はどこの書店にあるかが把握できるので店頭に並んでいる書店の近くによった際にはご挨拶へ。膨大な数の本の中からうちの本を選んでくれるのはやはり嬉しい。というのはそこに意志を感じるからだ。
この本を作ってすでにだいぶ楽しませてもらっているけれど、販売で言えばこれからがスタートだ。この本のことや著者佐谷さんのことをどう知ってもらうかは自分たちのアイディア次第。「配本」出版社は店頭にどう並べてくれるか、いつ返品するかは書店次第。僕らは規模は小さくても主体的なほうを選ぶ。そのほうが長続きする。得体の知れない大きなシステムに向き合うのはしんどいし、効果は見えづらい。
まず実施したのは、この本をレビューを書く【クラウドレビューイング】。アマゾンや自身のSNSでレビューを書くことをイベント化したものだ。アマゾンでは年末に買えるようしたので、クラウドファンディング支援者以外も参加してくれることになった。そして奥付の日付である1月11日には皆で集まってこの本のことを語りあい、レビューを書く【パブリックレビューイング】。事務所に突然訪ねてきてくれた人たちもいて、実に楽しい会になった。著者は帯広に滞在中。ほとんど決めてなくてもなんとなく楽しい。集まる人たちも何が得られるかなんて期待していない。何かがあるはずという想いでやってくる。
その結果としてAmazonレビューは現時点で16になった。こういうことをイベント化するのは天才的にうまい。お願いできればお願いしたほうがいいし、それを楽しくやれればもっといい。それを簡単にやってのけるのは本当に学びになる。タイトルだけ列挙する。
・コミュニティとは何か、どうやって持続・展開していけるかの可能性が広がる本
・違う視点で世の中を観てみると、その中はまだまだおもしろい‼️
・勝手に流行語大賞「Welcome to the new world.」
・サラリーマンだった人がブームを創り出すまでの過程を知れる本
こういうことを経験するにつれて、本を書きたい人にきちんと出版流通のことや配本のことを伝えるのも編集者の役割だと強く思ってきた。きちんと伝えれば、佐谷さんのようにいろいろアイディアを出してくれる人がいるのは間違いない。業界のおえらえさんに聞くよりよっぽど前向きな話がどんどんでてくる。むしろそういうことを一緒に考えることを楽しみにする人は多い、僕の周りでは。大きな硬直化したシステムが動かない、機能しないと嘆くよりももっともっとやることはあるのだ。頭を使え、足を使え、意志を持て。
と、この本を作ってからいろいろ気づく。最近ランやヨガのイベントをやっているのもこの本のからの影響だ。「ペイできるに決まっている」のだ。この本に共感しない人とは口を聞かない。新刊は2週間勝負とは誰が言った言葉かしらないけれど、主体的に動けば、そんな期間とは無縁になる。著者にも自分にも一生残る本だから。売る期間は自分たちで決めるのだ。
これからもこの本やこの本でできたつながりでいろいろ楽しめそうだ。いろいろやる!