来年の展望を考えていたら、今年を振り返りたくなったので、勝手に10大ニュース。

○事務所移転:今年もっともストレスのかかった出来事。自分が決めたことだけど、いろんなことが前にすすまず、一時は皆が反対しているのでは?と思ったときがあった。夏前から体調がめちゃくちゃ悪化した。ただそのときに得た経験が仕事につながっているのは想定外。相手の役にたつことだけを考えれば、この分野の仕事は大きくなる。

○新事務所:今でも許せないことは多々あるけれど、仕事場はめちゃくちゃ快適な空間になった。出会いも増えた。アイディアも増えた。今思えば、前に事務所でもやれそうなことだったけれど、思いつかなかった。場所が変わったことで発想がかわった。いつまででも仕事できそうな気がする。多摩川を見ながらの仕事は最高。来年はここでフル回転する。

○絶版新書シリーズ発行:前からやろうと思っていたことが実現できた。その過程でいろんな意見をもらったが、最後は自分が決めるしかない。やれば人は動く。共感する人がでてくる。Tシャツも作った。口だけは信用されない。この件での問い合わせが増えた。何を出すかは自分の感覚でしかない。ジャンルを決めないのは出版社の戦略としてはNGだけど、そういう常識的なことにもとらわれないようにしたい。

○クラウドファンディングによる書籍発行:この経験は今までの編集経験を通しても初。学ぶことがとっても大きい。知り合いからもクラウドファンディングによる書籍づくりの質問は結構ある。本作りはもっともっと自由であるべき、と思わせてくれたし、コミュニティではいろんなイベント、支援してくださった方との交流が楽しい。これぞ無形資産。win-winの関係を築きたい。

○chatwork読書会:リアルでやったりネット上でやったり形を変えながらほそぼそ実施している読書会。今はchatwork上で開催している。10日で1章を読んで感想をシェアするだけだけど、意外と早くその日はやってくる。今まで読んだのは『7つの習慣』を3回、デール・カーネギー『話し方入門』『人を動かす』など。今はナポレオン・ヒル『成功哲学』。この本がこの12月にちょうど終わった。「あ~その話知っている」だけで終わらせず、自分にとってこの文章はどういう意味があるのか?を仲間の感想から考えせるいい機会。こういう文章に年中触れたことは大きい。

○しじみ会:ランニング仲間との飲み会。事務所で月1回実施。今年10回開催した。単純に飲んで食べての会だけど、毎回が楽しい。仲間の協力でワークショップもやれたし、一緒に練習したり、Tシャツも作った。やり続けるといろんなことが見えてくる。来年はもっとイベントやワークショップを増やしたい。まずは講習会とランニングの会から。

○滝行:月イチの修行。「自然体は最強」という言葉を体感させてくれる機会。ストレスが溜まるとこの日が待ち遠しい。自分を内観する機会だし、自分の状態がわかる機会。日常ではわからないことがいろいろと浮き彫りになるし、一旦リセットされる感覚がある。丸4年が終了。1回しか休んでいないので、47回今までにやったことになる。進歩したというより、心身の状態がわかる手段が増えた。師匠と仲間に感謝。

○Tamagawa Base Times発行:Tamagawa Baseの様子を伝えるニュースレターを11月から発行し始めた。近況を伝える自分の媒体。手配り+折り込み広告。折り込みに入れる数は増やしていく。地域のコミュニティ紙より圧倒的に反応がいい。こういう媒体はおもしろい。地域にも自然になじんでもらえる。今はA4✕1枚だけど、すこしずつ紙面を増やしていきたい。

○7日間の断食:今年の1年は、7日間の「断食」から始まった。昨年秋に父がなくなり、喪中だったために、ちょうどいい機会だった。そこで感じたのは、欲望は感じやすいが、必要は感じにくいということ。自分が必要と思っていたことは実は欲望をかり立たされていただけだったのではないか。以来、ランニングはワラーチにハマり、年間通して、半分以上をワラーチで走った。ショップに行く回数は激減した。必要なことは行動からしかわからない。

○応援プロジェクト:来年は人を応援するプロジェクトを立ち上げたい。「ありえない」本の原稿を読んだときに、応援できる人になりたいと思った。自分の仕事は、本を作る仕事ではなく、人がもっているものをどのように世に出すかを考える仕事と再定義する。出版物は手段であり、目的ではない。世に伝えるツールはいろいろある。どのような媒体を使って、何を、誰に、どう伝えるかを考えていく。

今年一年を漢字で表すならば「決」。決断、決心、決意。来年も新たな「決」に挑戦する。

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