メタファー、比喩、アナロジーなどがメッセージをよりよく伝える技法であり、より深く伝えるスキルであることはよく知られていますが、引用もときとして、とても有効なことがあります。もちろん書籍だけではなくプレゼンや会話の中でも多くの場面で使われています。

「どの場面で」「なにを」引用をするか

もちろん有効な引用をするには、「どの場面で」「なにを」引用をするかが問題になります。直接対象を語らずして、語るので、専門外の分野のことを知る必要があります。この「引用力」について『大人のための会話の全技術』(中経出版)に書かれている部分があります(引用力を項目に立てるのは斬新だなと思いました)。この本によると、どれだけ多くの本を読んだかではなく、どれだけ深く読んだかがポイントとしていて、引用のバロメーターは、「その本について熱く語れるかどうか」と言っています。速読も大事なスキルではあるけれど、それだけでは「引用力」は鍛えられないというのです。本に書かれていることとを自分のこととして深く考え、自分の言葉としてメモしておくとよさそうです。

相手との間に共通基盤をつくるために

なぜ引用力を鍛えるもうひとつの理由としては、相手との間に共通基盤をつくるため、としています。特に初対面ではどんな性格なのか、どんな背景なのかを持っているかわかりません。話の中にうまく引用を入れられれば、共通の土俵ができるというのです。これについてはとても納得します。書籍でも、うまく引用されている場合は、読者との共通の基盤が築かれているのかもしれません。

最後に

読書の仕方にはいろいろあり、時と場合によって使い分ける必要がありますが、引用の視点で、いろんなジャンルの本を読んでみるのは新鮮だなと思いました。
==【昨日の活動・所感】==================
・午前中Skypeして、午後そのまま仕事。連休は半分ぐらい仕事の予定。仕事の時間の見積もりを誤った感じも…。

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