相手との共通の基盤を築くためには、一般的には時事ネタがよいと言われています。天気の話題も出がちですが、深みがなく展開もないので、自分は避けている、とサービス関係に携わっている人は言っていました。書籍では、ジャンルが特定されているので、一般的な話題をする必要はありません。そのジャンルや業界のニュースやおおきな出来事などからスタートできます。
読者との共通の基盤を築く
共通の基盤を築くことを考えると、本の序盤でいきなり難しい話題からスタートすると、その構築が難しくなります。ビジネス書は忙しい時間をさいて読んでもらうわけですから、最初に抵抗感を示すと最後まで読んでくれない可能性が高くなるのです。ネタの順番決めは人それぞれですが、序盤では自分はあまり難しい例や事例を入れないほうがいいと思っています。
常識を壊してなぜを説明
本のタイプによっては、前半で、多くの読者が持っているであろう誤解や常識のウソのような内容が展開できるとおもしろいかもしれません。後半でその「なぜ」を解説するカタチです。こういう本は結構あります。自分としては、「解答」を提示してくれるというよりも、自分では考えられなかった「問い」が書かれている本が好きです。一般的に解答は個別具体的(=応用範囲が狭い)で、問いは応用可能性が広いとも言えるからです。
共通の基盤を築くには
共通の基盤を築くためには相手のことをよく知る必要があります。具体的な友人・知人をイメージせよ、とは、ブックライター塾で教わったことですが、本の編集をするときにも本当に有効です。もちろんそのイメージは作りて全員が共有すべきものですが。イメージすることによって、基盤の上に、何を足すべき(書くべき)がが明確になるのです。
最後に
本にすべきネタ出しはかなり大変で、時間がかかりますが、上記のような観点で考えるのもアリです。書きたいことことを変えなくても並びを変えると本の雰囲気が変わります。そこをいろいろ追求したいと思っています。今、ネタ出しをしている人の参考になれば。