企画書に書く文言はシンプルがいいとつくづく思います。企画について言いたいことはたくさんあるけれど、その内容を絞り込むとで企画の特徴が明確になります。先日もここで書きましたが、その際、まったく斬新でも通らないし、まったく新規性がなくても通りません。そこをどう伝えるかがキーなわけです。ただ、企画が通って書き出すとなると沢山のネタが必要になります。1冊の文章量を費やして何を伝えたいか、それが企画のポイントになります。

ネタ出しの後は順番がポイント

ネタ出しが終わったあとは、その順番が問題になります。ネタの量は同じでも順番が違うことによってまったく別モノになることもしばしばです(実際、同じコンテンツで順番を入れ替えて企画が通った例があります)。その順番は、冒頭の企画の短い意図にてらして判断します。書き出すネタ集めがヤマですが、その意図からずれる場合は、構成要素から外します。50のネタが必要であれば、1.5倍ぐらいのネタ出しが最初は必要になります。そのぐらいの数から絞り込んだほうがいいモノができます。

ネタ出しは意外と困難?!

とは言え、ネタ出しは、著者が自らでやるのは困難なケースがあります。さまざまな人や立場からのフィードバックによって、数が生まれるのです。今やっている方法は、著者にネタ出しをしてもらって、そこから取材を入れるという方法です。著者が出したネタを多角的に見ることで、新たなネタがでます。

どれだけフィードバックをもらえるか

そう考えると、取材を入れずにしても、著者が書いた原稿にはいろいろな角度からのフィードバックが必要ということなのです。著者のプライドももちろん必要ですが、文章を読んだ側の感想を受け入れることも実力のうちなのかもしれません。もちろん是々非々で取捨選択なのですが。

最後に

従来型(?)の本作りは、編集者と著者の二人で本を作っていましたが、今は本の作り方が多彩になったおかげて、複数の目を通す機会が増えるのはいいこともと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================
・昼に著書のある友人と打ち合わせ。久しぶりにいろいろ話せた。最近は若い人から刺激をもらうことが多い。そのあとは、歯医者の定期健診。今回も問題なし。

 

 

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