執筆中のモチベーションのコントロールが難しそうということは、ここで何度も書いていますが、企画を立てるときのモチベーションを維持するのも結構難しいと感じています。

どんな編集者に提出するのか

企画を通すにはまず編集者の意見を知る必要があります。編集者と言っても、考え方、姿勢、好みそれぞれなので、目の前にいる編集者がどういう考え方を持っているかを知る必要があります(もちろんだれもがOKという企画もありますが)。あるいは企画自体はとてもいい企画だけれど、同じジャンルの本を前月に作っていたら、その企画は通る可能性は低いです。同一ジャンルの中での潰し合いになるかもしれないからです(自分がかつて勤めていた出版社では、そのあたりはかなり事前にすりあわせをしていて、売り方を変えるとか、単行本でなく新書で出すとか、刊行月を変えるなどの措置をとっていました)。

企画を練り上げる段階でフェードアウト

そんなことも判断しながら、企画を練り上げていきますが、そのやりとりはかなり難題も含まれています。企画づくりは出版社にとって商品開発と同じなので、よりよくするためにいろいろなアイディアがだされます。それに対して、どう対応するかが、企画立案者としては問われるところです。もちろん一方的ではなく、両者の間で何をすべきかを考えるのですが、そのやりとりが企画立案者には予想外にハードルが高いと思われるケースがあるようです。このやりとりがだんだん少なくなっていくのです。結局、そのまま返信がなくなることも少なくありません。

最後に

このやりとりをテニスのラリーに例えている編集者がいました。ただ、この場合は勝ち負けを決めるわけではなく、ラリーにようにやりとりしながら、作り上げるといい企画になる、ということらしいのです。お互いの立場が違うので、すり合わせが必要という前提です。ただ、このラリーを負担に感じてなかなか続かないということもあることなのでしょう。もちろんこのやりとりをそんなに苦にしない(ように見える)人もいます。その差は何なのか?を考えると、やはり出版後のイメージを明確に持っているかどうかにかかっているような気がします。このテーマについては別途エントリしたいと思います。

==【昨日の活動・所感】==================
・Skypeミーティング1件のほかは、企画の資料読みとラフ構成案作成にほぼ1日。あと2日はかかりそう。

 

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