本作りをしている過程で、本に入れるべき内容と入れない内容を常に考えますが、知識提供型の本でも、その著者がどういう人生を送ってきたかを伝えるのは、大きな意味があると考えています。

著者の転機はいつ?

著者はその専門性を身につけるために、ものすごい量の時間をかけています。それだけの時間をかけられるのは、やはり好きだからということにつきますが、そもそもそれがやりたかっただったかというとそれは別のことです。著者の人生には、転機があり、挫折があり、出会いがあり、別れがあり、それを乗り越えて、今やっていることにたどり着いていることが多いです。通常のプロフィールからは伝わりません。

著者の人生から得られること

だからこそ、取材をしていて、その内容を少しでもいいから、紹介したいと思うことがあります。本文中数行でもいいし、コラムでもいいし、なんとか入れる方法を考えます。そのほうが読者にとって親近感がわくはずです。著者=成功者=挫折のない人生ではないのです。むしろ逆です。

著者の素顔を見せる

そういう意味で、著者が個人ではなく、○○研究会となっている本もありますが、顔が見えないので、その意味で親近感は感じにくいです。もちろん知識を提供するだけでも商品価値はもちろんあるのですが、素顔を見せられるのであれば見せたいです。それほどユニークな人が多いです。

最後に

なぜそれをやろうと思ったのか、いつからやっているのか、失敗談はあるのか、どんな学生時代だったのか?影響を受けた人はだれなのか、転機はいつなのか、親はどんな人なのか、などそれらの質問からは、意外な内容が出てくることが多いです。自伝好きな人、「私の履歴書」が好きな人が多いのもうなずけます。スキルやテクニック本であっても、というよりも、そういう本だからこそ、ストーリーを見せることは必要と思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・仕事でいろいろ急展開。とりあえず目の前のことをひとつずつ。

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