今日も書くべきことをどう決めるかについて考えてみます。社会経験が長い人は、執筆できるコンテンツが複数に渡るのがふつうです。自分の専門的知識に加え、管理職経験者は、チームビルディング、部下育成法、人事マネジメントでも書けるかもれません(もちろんそれぞれが専門的でないといけないですが)。人事のプロであれば、採用についても書けるかもしれません。実際にいろいろな部署を経て、独立されたコンサルタントは、ネタの宝庫のように思える人もいます。
1冊目のテーマを何にするか?
どんなテーマで1冊目の本を書くかはかなり重要なことです。どんなテーマで、どんな本で1冊めを書いたかが、著者人生を決めるといっても過言ではないかもしれません。当たり前のことですが、著書が1冊でもあると、出版関係者だけでなく読者からも著者としてみられ、「どんな本を書いている人か」が関心事になります。その際に、自分がやはり1番世に出したいコンテンツで本を書けることがベストです。編集者との打ち合わせの中で修正するときもあると思いますが、だとしても、自分にとってもベストコンテンツを出さないといけません。至極当然のことだとは思いますが、意外とここでブレる人が多く、企画が通りやすそうとか売れそう…とかの理由でテーマを変更してしまうのです。やる気ばかりが先行し、「なんでも書けます」などと言うのは逆効果です。
3冊分のテーマを考える
ただいきなり1つに絞れないという人は3冊分の企画書を同時に作ることを考えてもいいかもしれません。例えば、コンサルティング、就活に使えそうな若者向けメッセージ、中小企業の人材育成などです。自分の中から3つのテーマを切り出して、ネタを探し始めます。3つ同時に進めると、テーマによってネタに濃淡がでてきます。数にも差がでてくることでしょう。それが見えてきたら、濃く、多いものが自分にとってもとりあえずの関心事になるということです。まずはそれを1冊目のテーマ候補として考えましょう。
いきなりマーケットを見ない
3つのテーマからひとつに絞るのは易しいですが、マーケットを見ながら自分のテーマを探すのは困難です。あくまでも最初は、自分の中からネタ探しをすべきですし、ネタが見つかたら、マーケットに照らして勝てるのか、価値を提供できるのかを考えるのです。
最後に
逆に、これしか書けるテーマはない!という人は出版の話が早く進みます。そのテーマが、どんな人に、どう受け入れられるかを考えればいいのです。どのようなプロセルを経るかは、本当に人それぞれなので、正解はないのですが、最終的には、自分の中に確固たるコンテンツを見つけられた人が出版に近づくのです。