同じことを書いて、響き方、刺さり方が違うことがあります。入社1年目と入社20年目がたとえ同じことを言っていたとき、信頼を感じるのは一般に20年目の方だし、イチローと草野球やっているおじさんが同じことを言っていたとしても、草野球をやっているおじさんに耳を傾ける人はいません。

だれが書いているのか

本でも同じことが言えます。厳密では本になる前の企画段階で、ということですが。つまり、そのテーマを語るにふさわしい人か、ということを編集者(と読者)は見ています。著者は自分のスゴさを自覚していたとしても、それが認めてもらわないと企画は通りません。書店で並べられている本を手にとって、著者のプロフィールを確認するときも、無意識的にそれを語るにふさわしい人かどうかを確認しているのかもしれません。

書く資格を得る

つまりここでのポイントは、「書く資格を得る」「話す資格を得る」ということです。目の前の人に「あの人は◯◯の専門家」と思ってもらえたら、著書は読んでもらえますし、話を聞いてもらます。そうでない段階で、自分からたくさん話しても、あるいは書いたとしても、相手の心をつかむことはできないでしょう。

最後に

専門のレベルはさまざまです。自分のケースでいうと、自分が所属しているランチームでは、仲間のレベルが高すぎて、自分はトレーニング方法は語れませんが、出版の話は語れますし、これからランニングを始めようとする人には何がしかのアドバイスをすることはできます。「だれに向かって何が言えるか」の視点は大事。自分の力を客観視する機会でもあるのです。

==【昨日の活動・所感】==================
・朝7時からミーティング。昼に来客。夕方ミーティング。出版プロジェクトがたくさん回っている。ありがたい。

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