『ビジネスエリートは、なぜ落語を聞くのか?』を読みました。自分はまったく興味がないのだけれど、学生時代にバイトしていたフリーランス編集者や叔父や知人の何人かも相当落語好き。考えてみると身近に落語から影響を受けている人がいることがわかる。

落語の世界とビジネスの世界

本書は横山信治氏と石田章洋氏の共著。ふたりとも落語家修行を体験したあと、ビジネスの世界で生きてきた人たち。落語の世界とビジネスの世界の両方を見たからこそ書ける本。専門家でも書けないし、素人でももちろん書けない。このバランスがうまく取れていると感じる。

落語のすすめ、だけれど

平たくいえば、「落語のすすめ」と言える書だけど、そんなタイトルでは売れないのは明白。ビジネス書だけにそのエッセンスがビジネスに生かされなければならない。そこの落とし込みがスッキリ。そして「一流」とか「成功者」ではなく、「ビジネスエリート」という言葉を使ったのは斬新かもしれないと思った。

ビジネス×○○を探る

ビジネス×落語のような2つの分野をつなげる発想はこれからもっともっと増えると思う。考えてみれば、たとえ趣味であっても仕事をしている人であれば、必ずその趣味は仕事に生かされている。自覚しているとか自覚していないとか、言語化できてるとかそうではない、ということだけだ。

最後に

ひとりの人が経験してきた総体を考えれば、趣味は趣味、仕事は仕事とわけるのはナンセンス。どんな人も自分自身の趣味がビジネスに生かされている場面はあるはずだ。そしてその趣味がアマの領域を超えていて、ビジネスでのいろいろな意味での成功者であれば、そのテーマが成立する可能性は高い。この本はこういう可能性を感じさせる。

==【昨日の活動・所感】==================
・打ち合わせ2件。Skypeミーティング1件。執筆もビジネスもヨコ展開すると、可能性が広がる。掛けあわせのテーマは共著がいいし、自分がもっていないリソースはほかから調達する発想を広げたい。

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