『カンブリア宮殿』という番組をよく見ています。社長・創業者の想いや企業の成長の過程がわかるので結構好きです。毎回録画しているのですが見るのが追いつきません。

どんな人にも苦境の時代が

この番組で必ず出てくるのは、起業当初うまくいかなかったシーン。ビジネスを立ち上げたものの、思い通りいかなかったストーリーが描かれています。どんな人にも苦境の時代があるのだと実感します。

映像をどう文字でまとめるか

そこからどう這い上がったかを見せるのがこの番組の特徴でもあると思うのですが、個人的に興味深いのは、番組最後に流れる村上龍氏の編集後記です。ナレーションとともに流れる文章が、番組内容と村上龍の視点を見事に表現しています。

必要不可欠な「非効率」とは?

最近見たのは、2ヵ月ぐらい前に放映された「鳥貴族」という焼き鳥チェーン。編集後記(必要不可欠な「非効率」)はこんな感じでした。
居酒屋チェーンは、手軽な料金、メニューが豊富、女性客もOK、というようなコンセプトでチェーン店化が進み、いつしか「縄のれん」のイメージが消えた。
だが、過当競争、若者の酒離れ、家飲みの普及などにより、市場は縮小している。
鳥貴族は、その中で見事な成功を果たしたが、鍵は、効率性の戦略の追求だった。
「炭は使わない」
「必ず店舗で串打ちする」
「路面店でこだわらない」
「タレは自社で製造」
居酒屋、焼き鳥屋の経営の常識にとらわれず、独自の効率性を追求した。
「必要不可欠な非効率」はどの世界にも存在する。だが気づくのは簡単ではない。
わずか250字ぐらいの文章ですが、放映を見ていなくても、内容がイメージできますね。こういう何気ない文章がスゴイなと感じます。長い文章を短くする作業は経験あるかもしれませんが、映像をこんなに短く的確に伝えられることが技です。編集後記を見る前に、自分で書いてみるのもいい練習になりそうです。

最後に

登場する経営者の視点の高さにいつも驚かされます。顧客視点のこだわりがあればあるほど、目標も高くもてる気がします。できる人はほんのわずかなんでしょうけれど。
==【昨日の活動・所感】==================
・事務所関連の用事+買い物。水曜日に引っ越し。
・夜はプロジェクトの飲み会。「俺のフレンチ・イタリアン」レストランで。初めて行ったが、ワインも料理もコスパ高い。

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