昨日のエントリで、artと技術の関係について書きました。そのときに思い出したことがあるので、書いてみます。

「技術」本の例

知り合いのコンサルタントが、以前、うつを発症して、半年間ぐらい引きこもっていることがある、と言っていました。そのとき目にした本が『脳からストレスを消す技術』(サンマーク文庫)だったというのです。目次はこんな感じです。副題には「セロトニンと涙が人生を変える」とあります。
第1章 ストレスはすべて「脳」が感じている
第2章 人生の質を決定づける「三つの脳」
第3章 1日5分でできるセロトニン・トレーニング
第4章 どうして涙を流すとスッキリするのか
第5章 最大の癒しは共感脳が与えてくれる

手に取る人の心理状態を考える

「その本で、救われました?」と聞くと、本人曰く「いや、何が書いてあったか覚えていない」とのこと。ただ、手にとった動機は、「精神的にしんどいときに、「心のあり方を正せ」「覚悟を決めろ」とか言われても、きついけれど、「技術」だったら、なんとかなるのではないか」と思ったのだそうです。やはり「習得可能なもの」と考えているということでしょう。彼の場合、「ストレス」とか「技術」という言葉がタイトルに入っていたから、手にとっただけだったのかもしれません。でもそういう心理状態の人にこそ手にとってほしい本です。作り手からすると、「なんとかなる」感を出すために「技術」という言葉を入れたのかもしれません。そういう意味で装丁のデザインも色も、副題もいいと思いました。

最後に

自分も読んでみましたが、泣き方にもコツがあるらしく、朝より夜がいいとか、月曜日よりも週末がいいとか、人前で見せていい涙と見せない方がいい涙があるとか、理由とともに記述されています。実感はあまりないのですが、「へ~」と思うことが多かったです。
==【昨日の活動・所感】==================
・国際卓球連盟のサイト(www.ittf.com)で世界卓球の試合が見られることを知り、見てみたら結構ハマった。すごすぎる。というか速すぎて、すごさがわからない、というべきか。

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