同じことを言われても、誰がに言われたかで響き方が違うことがよくあります。親に言われてもまったく聞かないけれど、部活の顧問に同じことを言われると素直になれるとか、会社の上司に言われると反発するけれど、セミナーで同じことを言われると「なるほど」と思ってしまうなどの例です。「だれが言うか」がかなり大きな要素になります。つまり自分の言いたことを伝えられるには、相手とどれだけ信頼関係が築けるかがポイントです。
いいことを言ってくれそうと思ってもらうには
そういう関係を築く前では、何かその人に刺さる言葉を言わないといけません。人と同じことを言っても聞いてくれる可能性は低いわけで「何を言うか」が勝負です。先の例で言えば、親だからこそ、とか上司だからこそ言えることを探さないといけないかもしれません。本を買うときでも、著者がまったく知らない人でも、買いたくなるのは、その著者が「いいことを言ってくれそう」だから買うわけです。期待どおりであれば、その著者は「いいことを言ってくれる人リスト」に入ります。
いいことを言い続けてくれるとファンになる
そういう経験が続くと、今度は、その人が本を出すと無条件にその本を買いたくなったりします。ここまでくるとかなりコアなファンですね。ベストセラーになる著者はこういうファンが多くいる可能性が高いです。そして1冊目がビッグヒットして、すぐに2冊目を出すのはその著者のファンをつくるためでもあります。
最後に
読者との関係をつくる前の状況では、まず読者側の「どんな人が何を語ってくれるか」の視点が勝負です。だからこそ、著者のプロフィールは大事だし、新しいコンセプトなり、新しい視点が必要です。また新しいと思わせるような、タイトルの作り方、キャッチコピーの書き方も必要です。初出版の場合は、読者にとってはまったく無名の人に関心を持ってもらうわけで、その伝え方には十分配慮しないといけないと思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・知人の紹介で、会った著者の方は、とても大きなことを成してきた方なのに、ものすごく謙虚かつ好奇心がすさまじい。ビックリ。話を聞くと共通の知り合いもいたり。縁を感じて本作りをお手伝いさせていただく。