「人間力」というとどんな力を思い浮かべますか?「生き残る力」ですか?「やりたいことを実現する力」ですか?「人生を楽しむ力」でしょうか?イメージすることはさまざまだと思います。こういう言葉を、企画書に入れると混乱することがあります。

人間力とは?

企画とは、自分のやりたいことに向かって人に動いてもらうことであり、その前段階で自分のやりたいことが伝わっていないといけません。なぜこれがやりたいのか?の説明の中で、その理由として「人間力を高めるから」と記述したところで、各人がイメージすることはバラバラです。そういう状況では、企画をOKするかどうかの判断もブレることになります。したがって提案者は、そういう言葉を使わずに、もっと具体的な表現を使うか、使った場合は、その言葉が何を意味するかの補足説明が必要になります。

言葉が持つゆらぎに敏感になる

言葉が持つ意味には、常にゆらぎがあって、その言葉を使って何を意図しているのか?は本来は発言者しかわからないことではあります。ただ、このゆらぎを最小限にすることは可能です。相手の言葉が素直に入ってくる場合は、このゆらぎが最小限に抑えられています。話すときも書くときもどのような言葉を使えば、ゆらきが少なくなるのか?この視点が大事なのかもしれません。

最後に

大きな概念の単語を使おうとすると、このゆらぎが増大します。それを防ぐためには、具体例や比喩、説明が必要です。「グローバル時代」という言葉も書き手・話し手によってまったく前提が違っている場合があります。その前提を確認するところから議論をスタートさせるべきだし、原稿中に入っている場合は、こういう単語の登場のさせ方には、注意が必要かなと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================
・言葉のゆらぎは、日常的な会話ではそんなに神経質になることはないと思うけれど、文章がうまい人の話はこのゆらぎが少ないのだなと。言葉数は少ないけれど、内容はどんどん内容が入ってくる。

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