昨日のエントリでは、電子書籍が紙の本になった事例を紹介しましたが、今日は、ウェブの連載が書籍になった例をお伝えします。情報元は昨日と同じ「新文化」です。

ウェブ連載を書籍化

現在8万部となっている『薬局で買うべき薬、買っていはいけない薬』(ディスカバー・トゥエンティーワン刊)はウェブでの人気連載を書籍化したもののようです。この本の編集者が読者として連載の読者だったらしく、書籍したらおもしろそうと感じ、著者に会いに行ったとのこと。自分がすでに読者なっているもの延長線で考えると、確かに企画しやすいですね。こういうケースは最近増えているようです。

ブログを読んで執筆依頼

この本も編集者自身が読んでいたブログの管理人に、執筆依頼してできた本と言っていました。著者は、業界の人とはいえ、サラリーマンですから、執筆依頼を受けて、ご本人もびっくりしていたとか。

編集者も自分の好きなことで本づくり

編集者としても、自分が興味があること、自分が知りたいことを本にしたほうがおもしろいでしょうし、その好奇心がウェブに広がっているということなのです。ただ、著者本人からすれば、狙ってやったものではなく、好きで書いていたら、人の目にとまったということなのです。こういうケースはまだ少ないとは言え、可能性を感じます。編集者の目配せする範囲が増えそうですが、編集者自身が読者の視点で、著者の魅力をより感じられることが大きなメリットと感じます。

最後に

昨日の紹介した本も今日の薬の本も同じ女性編集者。「育児と両立で高まる企画力」との見出しでの取材記事が掲載されていて、子育てを経験したからこその時間管理術とか周囲に協力を求めるようになったことなどが書かれています。結果「薬の本」では社内で表彰されたとか。制約をはねのけて、企画力に変える姿は感服の一言です。ほかにもヒット本、出しまくっている方でした。

==【昨日の活動・所感】==================
・長野マラソン、参加のため長野へ。快晴。ビックハットで受付をしてから、ローカルの電車に乗っていたら、4人組の外国人と話し込む。香港から2組のカップルで、男性ふたりは長野マラソンを走るとか。

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