ページ数を短縮するときに、ページを削る方法は2つあると思っています。ひとつは、「優先順位の低いもの」を削るです。もうひとつは、「書きたい内容の全体を俯瞰して、それを短い字数に再構成する」です。
文字調整するときに使う2つの方法
最初の方法は、読者に有用な情報の優先順位を考える訓練になります。通常著者は自分が書きたいことを書き始めると、予定のページ数が増えることが多いです。「書くべき内容」だから書いたのに、そこから削るのは心理的にしんどいことかもしれません。でもそこを考えだすと、知識や情報の重要度に差があることがわかると思うのです。どこを削ればいいのか、文章を削ったあとに、文章のつながりは悪く無いか、前提とする知識が抜けていないかなどを確認します。
書きたい内容・情報を再構成する
もう一つは、書き直しのイメージです。書きたいことを再度考えて、求められた字数に収めるという作業です。具体例は減らすかもしれないし、前提や仮定の部分はカットすることになるかもしれません。求められた字数に合わせて書くことも著者として必要なスキルです。余談ですが、ウェブのライターは文字制限がゆるいので、まとめる力が弱くなったという話を聞いたことがあります。ホントかどうか私はわからないのですが。
どちらを使うかはケース・バイ・ケース
一般に、時間がないときは、一つ目の方法と取ります。「2行縮めたい」というときは、間違いなくこちらの方法をとります。「2~3ページ縮めたい」というときには、後者と使うこともあります。情報は削れないので、表現を薄くするというイメージです。どちらを採用するかどうかはケース・バイ・ケースですが、時間がかかるのは、間違いなく後者です。
最後に
書くときのそれぞれの項目に対して、だいたいのページ数を割り振っておかないと、あとで大幅な修正をすることになります。企画当初に立てた企画構成案にだいたいのページ数を記しておくのがいいと思います。