年間80点もの資格試験書を発行している翔泳社が、「EXAMPRESS使い倒し大賞」を発表しました。使い倒し大賞とは何かというとー。
翔泳社が刊行している資格対策書籍EXAMPRESS(エグザムプレス)シリーズを使用した、書籍を単に読むだけでなく、赤線を引く、付箋を貼る、単語帳に転記する、1冊のテキストにすべての情報をまとめている、苦手分野の克服法体験談、試験直前にも役立つ問題集の活用術などの「使い倒し」のアイデアを募集し、いかに資格書を「使い倒し」ているかを、勉強上の工夫など複合的な要素を基に審査・表彰します。(同社ホームページより)

受験生の心理をついた企画

おもしろい企画だなと思いました。受験生は何かと自信がなくなるものだし、人の勉強法も気になります。予備校などに通わず独学で勉強する人をメインの対象としている同社の読者にも、有意義な企画だったと思います。

読者の使い方がわかるのは大きな財産

大賞は該当なし、とのことですが、編集部にとっては、読者の使い方がわかったことは大きな資料になったことでしょう。自分自身資格試験書をたくさん作ってきましたが、考えてみると、編集者は読者との接点は意外とないもの。そういう意味でもおもしろい試みだったと思います。大賞の詳細、審査結果はこちら(→http://www.shoeisha.co.jp/press/detail/273)で発表されています。

最後に

最近強く思うことですが、編集者は本を作っているだけではダメでこういう企画をすることも必要だし、著者も売る姿勢が大事だし、出版社の営業も書店だけでなく、読者が必要とするものにも敏感になるべきと思います。各部署が連携して、こういった新たな企画が求められているのだと思います。
==【昨日の活動・所感】==================
・各書店のベストセラーを見る。好きか嫌いかではなく、なぜ売れているかを分析することが必要。著者のポリシーを曲げて売れるものを作るつもりはないけれど、著者の持っているコンテンツがどこで活かされるかを、データをもとに考えることも必要。

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