編集の過程で、原稿を読み込むことで、得られることと、
原稿を何度も読むこむことで失われることがあります。

何度も読むべき理由

得られることは、著者の文章に同化して、
中身の濃い文章にしたり、構成や表現を
考えられることです。読み方が甘いと、
ゆるい文章になりがちです。

何度も読んで失われること

失われることは、新鮮さです。読者がこの本を読んだときにも
初めて持つであろう感覚が、読めば読むほど
なくなっていく感覚があります。

常に読者感覚で読めるか

編集者は、読むときにはそれまで
文章から得ていた感覚を消し去って
読者感覚でゼロから読み出すことが必要だと思っています。
そんなの無理でしょう、と思ってはいるのですが、
実際やっているのでは?と思う人に出会いました。
本人は自覚していませんでしたが、このゼロに
するチカラが優れているだと思っています。

最後に

一人で書き手と読み手の立場から原稿が読めれば
それはよいものができるはずです。プロデューサーにしても
編集者にしてもこういう能力が最近大事だと思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・川崎の中学1年生が亡くなった場所に行ってきた。あの事件が起きてから、ずっと頭にひっかかっていた。昨日の光景と感情は忘れない。

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