『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)を読んでいたら、「事情のパワーに押し流されない」という項目がありました。

打ち合わせで、やる気に大きく影響するものがあります。それが、「事情」です。何か新しい取り組みを進めようとするときに、すぐに出てくるのが、「我が社では、それは…」「でも、そんなスケジュールでは…」。これこそが、「事情」の典型的な例でしょう。

皆感じている「事情のパワー」

思い当たるフシがある人も多いでしょうか。できない理由を並べているわけです。自分も無意識のうちにこういう言葉を発してしまっていることがあります。そういう負のチカラを「事情のパワー」と呼び、「優れた仕事人というのは、その流れを変えられる人」と言っています。考えてみると、どんな仕事でも事情のパワーとの戦いです。それに打ち勝つには緊張感と集中力しかないのだと思います。それにしてもこういう言葉を提示するのも意識させるためには重要なことです。

「大人の事情」とは?

似たような言葉に、「大人の事情」という言葉もあります。それ以上は突っ込んで聞かないでほしいときに出る言葉です。打ち合わせで出てくる言葉ではないと思うのですが、そういうことを口にする人もいます。ベストセラーの著者が、講演会で、参加者からの質問に、この言葉を使って、なぜか質問に答えなかったこともありました。

後ろ向きなボキャブラリーが多いからこそ

やらないことに対するボキャブラリーは、私達は本当に豊富だなと思います。一方、やる気にさせるための言葉は少ないです。言葉が思考を作るとも言いますが、意識しないと、やらない方向に思考が進むのは当然のことなのでしょう。そういう流れ、パワーに常に勝てる人が実績を出しているようにも思います。

最後に

「打ち合わせ」というテーマで、ベストセラーの本が書けるのは、佐藤可士和さんならではですね。装丁デザインも好きです。ちなみに一見、オビ4色、カバー1色のように見えますが、オビに隠れている部分にもオビに入っている写真と同じものが入っているので、帯4色、カバーも4色です。

==【昨日の活動・所感】==================
・目黒で1件コンサルの前後は、ひたすら仕事。長すぎる。やることが多いような気もするし、集中力がかけているような気もする。ベストな状態に持っていかないと。

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