1日に220点もの新刊が発行されています。既刊本の加え、この数が毎日発行されるので、膨大な量が出版されていることになります。とはいえ、書店の売り場は無限ではなく、常にどんな本を店頭に並べるかを考えています。

初速で推定

どの商品もそうだと思いますが、書籍も初速が大事です。最初に発売されて3日、1週間、1ヶ月で数字がだいたい把握できます。その定点(定時?)観測で数字が思わしくないと、返品の対象になります。

書店との関係づくりが大事

返品といえば、取次から送られてきた書籍が、ダンポールを開梱されず、返品されるケースもあります。出版社はどこも返品率を気にしています。だからこそ、初版の部数は抑えめにして、そして出版社は書店との関係づくりが大事にします。売り場のチェックも必要です。ただ、あまりにも数が多いとそこまでケアできないのも現実です。初速が悪い本はどんどん返品されます。思ったより書店に置かれている時間は短いのです。

売れる本と売れない本

最近、新聞広告に掲載された本をアマゾンで注文したところ「取り寄せ1〜2週間待ち」になるケースが何度かありました(たまたまだと思いますが)。広告を出すタイミングで、在庫は多めにするはずですが、それも予想外だったということなのでしょう。これも読みたい本と自分が読みたいタイミングで出会えないケースといえるでしょう。売れる本とそうでない本が二極化してきた感じがします。

最後に

出版業界は右肩下がりですが、その原因は主に雑誌です。特性がウェブと似ているからです。正確なデータがつかめないのですが、電子書籍を含めた書籍はほぼ横ばいという人もいます。活字離れはそんなに進んいないという気もしています。

==【昨日の活動・所感】==================
・企画書と格闘して、午後、4人で勉強会。ひとりではできない壮大なプロジェクト。どこまでいけるか。

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