文章を書くためには「独自の内容」とそれを「伝える力」が必要です。当然、内容は独自でないといけないのですが、自分が独自と思っていても、そう思われなければ意味がありません。あるいは独自の内容をきちんと伝えられる表現力が必要です。わかりやすくかいたとしても、読み手に伝わっているかをしるのはなかなか困難です。
自分の文章を客観視するとは
だからこそ、自分を客観視して文章を読むことが必要になります。そのためにはどうすればいいのかー書いた自分とは異なる自分にするために、時間をおいて再度その文章を読むしかないと思っています。ただ、今度は読み手を意識するばかりに、ありきたりの表現や一般的な表現になってしまい、独自の内容とか切れ味が薄れたりすることもあるはずです。「独自性が失われないよう手を入れる」ことが求められますが、このあたりの判断はかなり難しいし、微妙だと感じています。
編集も客体化する
これは編集にもまったく同じことが言えます。自分が入れた赤字が果たしてそれで良いのか、かなり悩んだことも、時間が経って見直すとスッキリすることが多いです。編集者の目線も、独自性が薄まっていないかどうかと、読み手にとってわかりやすくなっているかどうか、ということがポイントになります。
印象や雰囲気のフィードバックをもらう
もうひとつ客観視する方法は、自分が書いた文章に対してフィードバックをもらうことです。細かい内容についてではなく、全体の雰囲気を知ることはとっても重要です。言い回しは平易なのに、難しく感じさせる文章があります。そういうケースは、書いた本人は気づいていないと思うのですが、読み手がそう感じてしまたら、手に取ってくれる可能性は低くなります。
最後に
文章に対する意見だけでなく、文章にする前のネタについても客観視する必要があります。特に、ほかの人とのブレストはなかなか貴重です。当たり前だと思っていたことが意外とそうでもなかったり、自分ではおもしろいと思っていたことがそうでもなかったり…。時間をおくか、人に聞くか、この2つのプロセスが、独自性とわかりやすさを高めるポイントと思っています。