自分でビジネスを始めたデザイナーが何人かいます。彼らはいずれも独立しているのですが、かつてはデザイン会社に勤務していました。やりたいことがやれない、ということで会社を飛び出し、独立したわけですが、今は、デザインを離れ、独立当初考えてもみなかった自分のビジネスを作り出しています。

デザインの可能性をひろげて考える

もちろん新しいビジネスとはいえ、デザインの延長です。ただ今まで考えていたデザインとは大きく概念が変わっています。ブックカバーのデザインとか、広告のデザインとか、というくくりではなく、ひとりの友人は、ビジネスを学び、ビジネス(コンセプト)をデザインするための知識やノウハウを自分の塾で教えています。デザイナーという職人気質から、いかにしてビジネスパーソンになったか、というプロセスをテーマとしてセミナーなどをしている人もいます。

食えないわけではないけれど…

デザイナーといえば、受注業務が中心で、みずからが提案をしたり企画をしたりする機会が少ない。それでは安定しない、というのが彼らの共通の危機意識でした。しかもスケジュールを自分で管理できず、遅れ気味で進行していたスケジュールも自分たちが頑張って、帳尻合わせをしなくていけないことに不安と不満を持っている様子。「食えないわけではないけれど、不安定さから抜け出せない」という感じでした。自分の経験からも言えることですが、こういう状態が危険なのかもしれません。そこから抜け出すには自分商品の開発が必要なのです。

受注業務から自社商品の開発へ

「仕事を受ける」ことに慣れていると、自分は本当になにがやれるのか、何がやりたいのか、の視点が弱くなります。昨日のエントリとも関連しますが、「できる・できない」が仕事をするときに基準になりがちです。商品を作るときには、やりたいことをやらないと、価値提供できません。その思考の転換がキツいのです。コンサルについている人も多かったです。今までの延長線ではなかなか変われないのは、とってもわかるような気がします。でもこういうことは一生の働き方にかかわること。投資ですね。

ひとりだから方向転換もできる

先日の集まりでは、そこ転換時の様子を皆で話していたのですが、共通して言えることは、この転換は一人のほうが圧倒的にやりやすい、ということです。確かに社員を抱えていたら、方向転換は容易ではないかもしれません。

まとめ

来年に向けてやりたいこと、やらねばならぬことを書き出していますが、さらなる自社商品の開発は必須だと思っています。さて、何をやるべきか。少しゆっくりできる年末年始に考えます。

==【昨日の活動・所感】==================

・資料本のリーディング。なかなか重い本ばかり。集中しないと読めない。夜9時からSkypeミーティング。2時間ちょっと。とっても便利だけど、Skypeって対面より疲れる気がする。

・大掃除してから年賀状にようやくとりかかる。枚数は多くないので早めにやっておけばよかった…。

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