ネットで本を買うケースが増えている人も多いかもしれませんが、たまには、書店に行くのもあたらな発見があり、楽しいです。

書店の棚を目次のように観察する

時間的効率を考えると、まったく非効率です。ネットで注文して、届けてくれれば、購入にかかる時間は限りなく短いです。わざざわ書店に出かけて行って、お目当ての商品を探し、買って帰ってくることとは雲泥の差です。というか、書籍の購入という行為は同じだとしても、両者の買い方には意味付けが違います。書店に行くということは、本がならんでいる場に身をおくということです。知り合いは、背表紙のタイトルを目次のようにして、書棚を観察する、と言っていました。

書店によって棚の配置はさまざま

書店は、自分たちが当たり前と思っているジャンルで書棚に配置していないことがあります。例えば、フリーランスとしての生き方を書いた本が、「起業」とか「独立・開業」とか「会社経営」とかではなく、書店によっては、「労働」とか「社会学」とか「資格試験」などのコーナーに置かれていたりします。そこがいい、というのが書店側の判断なのです。

「起業本」が「労働」の棚に置かれているのは?

自分が「起業本」と思っているものが「労働」に置かれているのを見ると、ちょっと味方が変わったりします。生き方というより、働くことに焦点が当たっているコーナーだからです。その棚にあるほかの本もまったく別だったりします。なぜこの棚にあるのかを考えることが本の読み方を多様にします。時間の効率性とは引き換えにできない気づきを得られることも多くあります。

まとめ

著者にもクライアントにも話をしていることですが、自分が書く本の横の本をイメージできるかどうかを考えることが必要です。「自分の本は独自性があるから類書などない」という人の本であっても、書店では物理的に隣の本があるわけです。その書店の判断をイメージすることが大事かなと思います。買う人がどんな想いで、その売り場まで足を運んでいるのか。多様な読まれ方をイメージすると、企画の幅も広がるような気がします。そこは書店でしか得られない気づきかもしれません。思わぬ1冊にも出会えるかもしれません。

==【昨日の活動・所感】==================

・青島太平洋マラソン参加。天候に恵まれ、コースも変化があり楽しめた。ただ35キロ以降に走る海沿いから見える海や青島はとっても美しいのに、ほとんど見る余裕なく、ひたすら前を見るのみに終わってしまった。記録は4時間47秒。この大会に誘ってくれた井ノ上さんは自己ベストに迫る快走。3週間前の失敗から見事にリカバリー。

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