自分が実践していることを書籍にすべし、との想いがあります。ポイントは「知っている」ことではなく、「実践している」ところにあります。もちろん専門書など高度なことを「知っている」ことで価値提供できることもあるので、すべてとは思わないのですが、「知っているから書く」という動機はちょっと考えたほうがいいかなと思うのです。

「知っていること」は限界が近い

「知っている」ことを書くのは限界があります。他人に知られたら独自性はないからです。もちろん書き方のアプローチやターゲットを細かく設定すれば、企画は可能だと思います。ただ、遅かれ早かれ独自性はなくなっていきます。

実践している本こそ著者の独自性が発揮される

「著者が知っている」ことが書いてある本と「著者が実践している」ことが書いてある本を比べると、親しみやすいのは、間違いなく後者です。日々「変わらなくては」とか「行動しないと」と思っている人からすれば、実践がいかに大変かは身にしみているはずです。そのことを著者が自分では考えられないレベルで実践していることが分かれば、それだけで読んでみたくなるものです。

読者を惹き付けるものとは

たとえば、「ブログの続け方」をテーマにした本は、著者自らが圧倒的な年数、続けていないと信頼性が欠けるのは言うまでもありません。「フルマラソンの走り方」だって実践していないと読者はついてこないでしょう(これはわかりやすすぎる例なので、当たり前と思うかもしれませんが、当たり前かどうか、という視点でいろいろな書籍を見てほしいです)。読者に行動してほしいとか、何かを目指してもらうことがテーマの書籍は、著者自らが実践していることが不可欠なのです。その行動量(とそれに伴う結果)に読者は惹かれるのです。

知っていることでは変容させられない

もちろん、書籍の性格は行動を促すものだけではないのですが、「変容」を促すテーマなのに、「知っている」ことを書いている人も結構いるように思います。もしかしたら、本文の表現やプロフィールから感じ取れないだけかもしれませんが。実践すればするほど、ぶち当たる壁とか困難さとか悩みが出てきます。そこをどう救ってくれるか、の視点も読者とっては大きな関心事です。

まとめ

そもそも情報だけを書籍にするのはだんだん困難な時代になっているとも言えます。知識や情報はネットで簡単に手に入ります。だとすると、本というメディアから吸収したいと思わせるもののひとつは、著者の実践奮闘記なのかもしれないと最近思っています。

まとめのまとめ

独自のスタイルでフリーランスの生活を実践されている友人井ノ上陽一さんの新刊が発売されました。本業は税理士ながらも、ITの知識の習得やブログもメルマガもフルマラソンもトライアスロンも圧倒的な量で行動している人。読むのが楽しみです!

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==【昨日の活動・所感】==================

・朝、体幹トレーニングしてから、仕事して、見舞いに行って、夕方打ち合わせ2件。忙しい1日。

・コミュニケーションは愛が必要。それがないのに、いくらアプリとかシステムなどを導入しても意味はない。

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