コンテンツがないと本は書けないとのは当然なのですが、自分がコンテンツを持っているかどうかは、意外にわからないものです。自分のことはよくわからないものですし、自分の当たり前にはなかなか気づかないのです。
内容をより魅力的なものにするには
著者やクライアントといろんな話をしていくうちに、「(今進めている企画より)そっちの話のほうがおもしろいです!」となることがかなりあります。「もしかしたら、別のアプローチのほうがいいのではないか」とか「出版に対する意味付けを変えたほうがいいのではないだろうか」と感じるのです。結果的に書きたいと思っているコンテンツとは別の内容とか別のアプローチになることが多々あります。
自分の中にある意外なコンテンツに気づくためには
かつて、英語講師の人と英語教材を作ろうとしていたのですが、話を聞いていくと、英語講師の前は、社員として英会話学校の営業をしていたというのです。その営業の仕方がなんともエゲつなくて楽しかったですが、そんな話もコラムに入れたらおもしろいはずです。本人には当たり前すぎる経験なので、あえて口にしなかったようです…。このケースは、すでに企画が成立してしまっていたので、コラムの中でしかそのコンテンツを掲載できませんでしたが、もしかしたらその営業経験から講師になるまでのストーリーがネタになる可能性も十分にあるのです。
一般的な価値観からの脱却が第一歩
コンテンツホルダーとがっつり組み合うと、こういうことが結構でてきます。そんな経験をもとに、クライアントさんには、棚卸しからスタートしてもらっています。ただ、程度の差はありますが、世の中の価値観や常識的な発想にだれもが影響を受けているので、自分のコンテンツが見えていないことが多いですね。もちろん私もですが…。影響を受けているとはあまり自覚していないケースもあるので、そこを取り払って素の自分と向き合うことが大事です。この作業は結構時間がかかるし、他者の存在も必要が必要かもしれません。
まとめ
本のコンテンツについて言えば、自分の中にあるコンテンツを正確に把握することと、本のテーマがそこに合ったものかどうかを考える必要があります。それは出版社の編集者には見えにくい部分です。先日会った人がかなり棚卸しできていて、たえず自分の知識を外部の目に触れさせるということを意識しているようでした。自分では見えないからこそ、気づきを与えてくれる人の存在が大事だと思っています。
==【昨日の活動・所感】==================
・最近、新たな人との交流がかなり増えてきてビックリ。動けば周りも動いてくれるし、自分が貢献するから自分が得るものもある、と実感。順番を間違えてはいけないのです。あくまでも貢献が先です。
・午前にスカイプコンサルして、昼にコンサル受けて、夕方、ゲラを読む。コンサルと編集の仕事が半々。