自分にしか出来ないことをやりたいと思っていて、それは間違っていないと思うのですが、組織の中で、無意味に自分しかできない仕事を増やすと、自分のクビをしめることになります。

担当者に聞かないとわからない

「担当者に聞かないとわからない」ことって結構多いような気がします。情報が共有されていないので、どんなささいなことでも本人に聞くしかないわけです。ささいなことだから、ちょっと聞いてしまおうと思って、電話をしてしまうと、相手は不在で、折り返してもらったときには、こちらが対応できず…だったら最初からメールで聞けばよかった、ということになりかねません。こういうレベルのことは、自分しかできない仕事をやっているとは到底言えません。

担当者がいるようでいない会社

自分がおつきあいのある会社は、完全に情報共有がされていて、部署内のだれもが対応できるようになっています。しかも、「担当者不在の場合は、担当者以外から連絡させていただくこともあります」といったような文言がメールのフッターに書かれています。実際、こちらにかけてくる人は、何人かいますが、すべての人と同じ話ができています。こちらとしてもそこの部署に電話をするとだれとでも話ができるので、担当者はもはやいないような感じになっています。自分しかできない(と思っている)仕事を減らす、よい例だと思います。というか、これって本当にすごいことだと思います。

仕組みづくりが先

自分の情報を外に出さないと、自分にしかわからないことは増えるばかりです。だから仕事量が増えている側面も大きいと思うのです。情報共有は大事とはいっても、もちろんそのためのチーム作りや仕組みづくりやコミュニケーションは必要ですが、一度確立してしまえば、あとが本当にラクになりそうです。

フリーランスで自分でしかできないことに集中するためには

ひとり社長やフリーランスは、最終的な価値提供の部分では、自分でやらないと出来ない仕事をしつつ、それ以前の仕事は極力減らすことを考えなければなりません。だから外注化も必要だし、自身の仕組みかも大事だし、ITの力を使えるようになること重要です。もしかしたら仕事を減らさないといけないかもしれません。

まとめ

書籍編集の世界は完全に個人商店です。自分の経験でも、となりの編集者にかかってきた電話に対応できることはほとんどありませんでした。こういう文化が、ちょっとしたことでも聞けない雰囲気を作っているのです。成長の機会を減らしているわけです。個人商店はライバルですから。組織としては、その弊害をなくさないといけないと思うし、雑務で仕事に追われていたら、仕事は滞るばかりです。フリーで仕事をして思うのは、自ら情報を出しはじめると、自分しかできないと思っていたことが、実はそうではなかったことが多いということです。情報を囲って自分の価値を高めようとするのはナンセンスなのです。

==【昨日の活動・所感】==================

・大学で授業していたら、突然本のネタがひらめいた。いつも思うのだけど、しゃべっているときに何か感じることが多い。

・2冊の編集作業が同時進行中。その間にコンサル案件も。

 

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