実力とは、経験だと思っています。「自分には才能がないからとか、能力がないから」と言って経験をしないと実力はつきません。この間、こんな例を思い出しました。

持ち込み企画の企画書を見てみると

以前、会社員をしていたころのこと(だいぶ前です)。ある女性の方から企画の持ち込みがありました。一方的に企画書が送られてきたのです。読んでみると、その内容はとっても濃いもので、企画の方向性やご自身がその知識を獲得するにいたった経緯の詳細や、出したい理由、出版社のメリット、明確な対象読者など明示されていました。ただ、会社としてはNGでした。当時は企画を判断する立場になかったので、どういう理由で不可だったのか、そもそも返事をしたかどうかも定かではありませんでした。

他社にも送付。何社に送付?

そんなことがあってから数週間たったときに、他社にいる編集者と会食していたら、その知人が勤めている会社にも、その女性から同じ企画が持ち込まれていることがわかりました。その編集者も「よくできてるよね、あの企画書」と言っていました。ただ「うちではたぶん出さない」と。一体、何社に送っているのだろうね、なんて話をしていた記憶があります。

1社に出会うために

そんな会話をしてからしばらく経ったあるとき、その人の本が書店に並んでいたことを発見します。まったく別出版社から出ていました。推測するに、いろんな出版社に送っていたのだと思います。表現は悪いかもしれませんが、送り先は「手当たり次第」だったかもしれません。でも出版してくれる会社が1社あればその人の夢は叶うのです。その1社を自分の行動力で見つけたということです。

実力とは経験、経験とは時間

「実力は経験」を実感させる例ですね。さらに言えば、その本は売れたようで、2冊目も出ていました。ここまでくると、その人の人生は大きく変わったことでしょう。ここで気をつけるべきは、経験には時間がかかるということです。企画書の精度を高めるためには、簡単ではありませんし、日ごろの意識と取り込み姿勢が問われるのです。だからこそ、時間は大事だとも言えます。やりたくないことをやっている時間はなく、やらなくてはいけないことは効率的にやる必要があるのです。

まとめ

こういう成功例は最近あまり聞かなくなったように思います。出版関係のお手軽な本やセミナーが増えていることや、「企画が通りにくくなっている」という声にやる気をなくしてしまっていることも原因かもしれません。でもいつの時代も現状を打破するのは圧倒的な行動力とやれる問い確信なのだと実感します。

==【昨日の活動・所感】==================

・打ち合わせ2件あり計5時間半ぐらい。ちょっと疲労したが、2つ目の打ち合わせはとっても刺激的だった。必ず成功させたい。

・左のかかとの痛みが治らない…。週末の大会に出れるか微妙になってきた。

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