本を企画するときに、テーマから著者を考える場合と、著者からテーマを設定する場合があります。前者は、旬なテーマで多くの読者が必要としている内容であることが想定できる場合はこのパターンを使います。新しいソフトやサービスの解説書やレビューや時事ネタ、ニュースのウラを解説した本などはこちらに該当します。法改正情報もこのケースに含まれます。この場合、そのテーマに沿って書いてもらえる著者を探すことになります。

著者で企画、テーマで企画

他方、著者側から提案されたテーマで企画する場合があります。著者側からの提案で、だれも語っていないテーマや新たなアプローチがあれば、企画は成立します。著者と編集者のやりとりの中で、修正されることもあります。すでに読者がついている著者であれば、より企画が通る可能性が高まります。

企画書はキッカケづくり

もちろんこれらパターンが確立されているわけではなく、単に編集者とキッカケづくりにすぎません。編集者の考えたプランを著者に提案しても、話し合いを繰り返すうちに、まったく別の企画になったりすることもありますし、そもそもそんなテーマでは書けませんと言われることもありますし、著者から提案されたテーマでも、再検討が必要なこともあります。

企画は自分の専門性が発揮できるテーマで

著者としての実績の有無に関わらず、自分が書きたいテーマで、自分の専門性を示すことができれば、GOサインが出ることがあります(というよりも、自分の専門性が発揮できるテーマを設定するということです)。ブログやメルマガなどパーソナルメディアが容易に持てる時代なので、それらのツールを使っているか、その著者がどれだけ多くの人に知られているかも判断材料になります。それも著者の独自性を示す大きな要素です。企画内容の専門性とその人の独自性のプレゼンと言えるでしょう。

まとめ

本づくりのネタになるキッカケは多いのですが、最後は編集者も著者もどれだけその企画に没頭できるか、が問われます。執筆は、孤独で辛抱のいる仕事だと思います。執筆している間は、毎日毎日そのテーマを考え続け、文字にするわけで、その作業は自分にとって果てしなく遠い作業のように思えます。好きだからこそやれる仕事です。編集者も同じかもしれません。著者のメッセージをどれだけ真剣に読者に伝えたいか。その視点で自分がやるべきことに没頭できるテーマで企画すべきです。著者と編集者の思いをどれだけ一致させられるかがクオリティに大きく影響するのです。

==【昨日の活動・所感】==================

・細かい仕事を一気に整理。終了後はドッと疲れがでて5時ごろ業務終了。そのあとジョギング8キロ。

 

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