編集の仕事を始めてから20年ぐらいの月日がたちますが、最近は、本をつくるだけでなく、今までの経験やスキルを伝える仕事もしていて、それも私たちの年代がすべきことではないかと思っています。書籍の編集は、ほかの編集者と一緒に仕事をすることが少なく、意外と学ぶ機会が少ないからです。

フリーランスは学ぶ機会が少ない

フリーランスになるとより一層学ぶ機会は少なくなります。隣の席に聞ける人がいるわけでもないし、また立場上、聞いてはいけないと思ってしまうのです。自分が進めている「チームで編集する」というコンセプトは、ふたりで仕事をすることで学びや気づきを増やしたいという気持ちがあります。実際メンバーの人たちは発見がある、と言ってくれています。と同時に、自分のやり方も常に相対化させないといけないと思っています。

編集の知識を伝える仕事

冒頭に書いたノウハウを伝える仕事は、社員と一緒になって、企画からレイアウト、著者とのコミュニケーション、複数の仕事のプロジェクトマネジメントなど、自分が持っているものをお伝えしています。通常、フリーランスの関わり方はページ単価で仕事しますが、このコンサル型の仕事は、そうではなく、常に結果が求められています。マーケティングや書店営業にも関心が向くようになりました。

まとめ

ただ本を作るだけでなく、自分のノウハウを社員に伝えることで、その会社の財産にしたいと思っています。以前、ある会社の一員として、自分が本を作ったこともありますが、自分が去ってしまえば、そこには何も残らなくなります。担当編集者の学びや気づきを増やして、ノウハウを社内に蓄積させることが自分の役目だと思っています。

==【昨日の活動・所感】==================

・初めてあるコミュニティの朝会(あさかい)に行った。会社員の人が主催をしていて、30回目だとか。自分の会社員時代に朝会を主催するなどという発想はまるでなかった。視野が狭すぎたな、と反省。今の環境をありがたく思う。

 

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