昨日は、松岡正剛氏の編集工学を引用し、編集には5つの機能(収集・選択・分類・流派・系統)があるとお話ししました。今日も続けます。

5つのアクシス

何かを編集するには方針を決めないといけません。その方針のことを、アクシス(軸)と呼んでいますが、そのアクシスも5つに分類されます。

・時間的編集(order)

・場面的編集(configuration)

・文脈的編集(editoreality)

・律動的編集(rhythm)

・手続き編集(procedure)

映像やマンガには場面的編集

あらゆる映像やマンガには場面的編集が使われている。視覚的に場面を設定し、見せ場を設定する手法です。広い意味では、プレゼンや旅行者の旅先での記念撮影もここに分類されます。

文脈的編集が一般的

時間的編集は、年表などを思い浮かべるとわかりやすいと思います。自分史なども年代順に書くことがありますが、この軸は時間的編集が使われています。自分史もあるテーマに沿って書くときには、そこでは文脈的編集が軸になります。自分史だけでなく、各書籍や雑誌の企画なども文脈によって編集されています。編集というと、一般にこの軸をイメージすることも多いかと思います。

律動的編集と手続き的編集とは?

律動的というのは、短歌・俳句、音楽、舞踊、スポーツなどが該当します。身体性を伴うこともあります。情報を収集し、それをまとめるにはいずれも軸が必要です。最後は、手続き的編集。マニュアルや手引きなどにこの技術が使われています。これはイメージしやすいかもしれません。

まとめ

一冊の書籍の中には、複数の軸が展開されていることもあります。文脈的編集中心の本のなかに、年表をいれれば、そこには時間的編集が入り、なにかのステップが必要な場合は、そこには手続き的編集が施されていることになります。その使い分けも編集には大事な点なのですが、書くときにもちょっと意識したい点だと思いました。

==【昨日の活動】==================

・ランニングーDVD視聴ーレジュメづくり。

・編集の力の見直しは、自分自身の棚卸しでもある。言語化されていないことをあえて、言葉にすると経験やスキルに力が生まれる。

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