編集の仕事は、著者の執筆環境を作ることがかなり大きな部分を占めているのでが、自分が忙しいと思っていると、なかなか気を配ることができなくなります。

お互いが納得した内容については、著者も守ってくれるはずですし、出版契約書を取り交わせば、締め切りが設定されているので書かざるを得なくなるのでしょうが、でもそれは形のうえでのことです。快適に書いてもらえるかどうかは別のことだし、お願いしたことを、優先順位を上げて全力で取り組んでもらえているかどうかは、相性も含めた編集者の力量なのです。

自分が編集する書籍はページ数の多いモノが中心なので、なおさらです。執筆期間が長期に渡る中でいろいろな出来事が発生しているはずです。執筆前の打ち合わせで「いいですね、それ!やりましょう!」と意気投合したことも、忘れかけているかもしれません。モティベーションは一定ではないというのは、私たちも日常的に経験するところです。

高いモチベーションで執筆に取りかかってもらっているかどうか、どんな気持ちで取り組んでいるかどうか、そのためにやるべきことは何かを、大事に考えたいですね。

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