7月になった。あっという間に時間が経つ。やりたいことがたくさんあって、いろんなことを同時にすすめていて、プロジェクトがどれぐらいあるのかという感じだけど、ひとつずつやっていく。カタチになっているものからまだまだ時間がかかりそうなものまで様々だ。

今一番大事にしているのは、常に内観するということだ。自分がどう思うかを優先して考える。本当にやりたいことかどうか。やって快適と思うことだろうか。この人と仕事することは快適だろうか。書くのは簡単だけど、一筋縄ではいかないのは、本心を覆い隠す外からのプレッシャーを誰でも大なり小なり感じているからである。人の目が気になるのはその最たる例だ。内観して「今までそうやってきたから」しか理由が浮かばない場合は、自分がやりたいことでない可能性が極めて高い。

こういうことに気づくと一緒にプロジェクトを進めたいと思う人が(いったんは)減る。気が進まないものは断っていくと、このままで本当に大丈夫なのだろうか、とも思う。ただそれが自分を見つめなおすいい機会だ。「では何をやりたいのか」「誰とやりたいのか」を問うことになる。結論的には、自分が快適と思う人を探して、その人にプロジェクトを持ちかければいいだけだ。常に自分が気持ちを穏やかに、というかテンション高く仕事ができる。待っていても何も始まらない。

先日、自分の過去を振り返る機会があった。人に聞かれたから応えただけなのだが、話していると改めて会社員時代の自分は死んでいたと思う。与えられた仕事で満足できなければ、やりたいことを提案できればよかったし、それでもいやであれば社外で楽しいことを見つければよかった。最近、社外で自分がやりたいことをやっている人たちによく会う。そういうことができなったのは、やりたいことを問い直さなかったからである。やや愚痴っぽく言えば、そういうことを考えられないほど激務だったからである。

もうひとつ自分を変えたものといえば、間違いなく滝行だ。6月の滝行は、最高にコンディションがよく、今進んでいる道が正しいことを教えてくれた。今でもその余韻がある。このやっている人でないとわからないと思うけれど、毎月この感覚が確かめられるのも内観だ。「Facebookで滝行の写真をあげるのはどうなのか?」と親戚から物言い(?)がついたりもするけれど、そんなのどうでもいい。毎月やり始めて4年半がたった。指導してくれる師匠に感謝しかない。

去年の今ごろは今の事務所に移るためにリノベーションをやっていて、大変な日々だった。前の事務所は引き払っていたので、事務所ナシの生活に加え、あまりにも動かない工務店とのやりとりに消耗していた。この経験が今の仕事に役立つとは思わなかったけれど、状況はかわった。というよりも反面教師として気持ちを新たにしたからだ。自分が実現したいプロジェクトに対して誰に加わってもらうかがもっとも重要なことを学んだ。そんな学びの場になっている今の事務所は、長時間いてもまったく苦にならない快適空間になっている。いろんなイベントもできて楽しい場所と言ってくれる人も多い。引っ越しの決断はようやく報われた気がする。

後半も今まであまり変わらず進んでいくんだろうな、という感じ。自分のやりたいことをやりたい人と実行したい。しんどい決断もあるだろうけれど、その過程でいろいろなことを学び、決断し、周囲の人との出会いやご縁に感謝していくのだろうと思う。

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