先日、仕事でとっても仲良くさせてもらっている人と電話していて「(以前つきあいのあった)◯◯社の話知っている?」と聞かれた。「何のこと?」と聞いたら、不祥事があったとのこと。「ホームページにでているよ」とのこと。

その場で見てみたら、以前一緒に仕事したえらい人が「辞任」と書いてあった。取引先と組んで、架空請求や水増し請求を行いその一部の利益供与を繰り返したのだと。この疑いによるその会社の被害は2,400万円。

それを聞いたときに、「やっぱりな」とは思わなかったけれど、びっくりもしなかった。そういうことが起こりやすい体質を感じていたから。

社風として感じた完全なトップダウンはいいとしても、周りにはイエスマンしかいないように見えた。会議で決まったことも簡単にひっくり返るから、外部のスタッフとして関わっていた自分はとってもやりにくかった。そのときに仕事はやっぱり決断の連続で進むのだなと思ったりもした。そういうことを感じてか、そこで働く人たちは、彼の顔色を伺って仕事をしているようだった。今回のことも知っていた人も多かったのではないかと想像する。

内部告発で発覚したと書いてあったけれど、こういう体質は会社全体の体制の問題でもある。性悪説、とまではいかなくても、チェック機能は絶対に必要。権力を握れば握るほど間違いを犯しやすくなる。本人にも言い分があるのだと思うけれど。

だいぶ前、会社の不正を知ってしまった場合、内部告発はすべきかどうか?勇気をもって、告発したとすればその人の功績はどう讃えられるのか?などを分析した本を作ろうとしたことがある。結果的に書籍はできなかったけれど、依然として興味深いテーマ。内部告発がおきる会社ほど風通しが悪い組織であることは間違いないけれど、内部告発もおきない組織もたくさんあるのだろうなと思う。

Related Articles: