最近、出会う人がおもしろすぎる。一人ずつブログで紹介したいと思っていたら、結局書けていないので、まとめて紹介。
●車に乗っていたときに発見したヒッチハイカー。とてつもなくでっかいリュック(40キロ?50キロ?)を背負っていた。パスポートをとるために、徳島に行くのだそう。ながーい道のり。東名高速を走る間に質問攻め。仕事は大道芸人、19歳。特技は逆立ち。食べる、風呂に入る、トイレに行く以外の家での生活の移動はすべて逆立ちなのだそうだ。「頭と足が逆になっている感覚がいいんですよね。友達いないですけど(笑)」と。父親からは「学校に行かないヤツは家にはおいておかない」との方針で、一人暮らしをしているのだそう。「ブログのアフィリエイトとかで食べられないですかね〜」「4月からインドにいきたいんです、予定決めていないんですけど」「徳島でパスポート申請して、できたらパスポート送ってもらいます(いやいや、受け取りは自分じゃないとダメだって)」「(無言)……」などと衝撃発言を連発。でも自分でなんとかする気力がまんまん。おとなしい話し方の奥に、秘めた闘志がスゴイ。行動を制限しているのは自分の思考でしかないのだなと。こんな若い人から勇気をもらってしまった。興味のある人は「大道芸人 タイソン」でYou tubeで検索を。
●書籍づくりの一貫でお会いした人。成功している自身のビジネスを大方向転換。転換というか「先のことはあまり決めていない。でも1年半ぐらい前からずっと考えていたので、不安はないですね」。ニッチな世界は他人の評価を得られるまでまっていたらつぶされる。そんなこと関係なく、やっていることを伝えまくる。SNSはもちろん、講演会も呼ばれるものはもちろん呼ばれなくても勝手に自分のビジネス語る機会をつくった、と。そして「ブログ、SNS,メルマガでの発信に1日4時間以上費やした」。傍目からみれば、うまくSNSで集客しているよね、と思われるような状況の裏側にはそんな壮絶な世界があった。本人は楽しんでいるのだけど。彼のネットの使い方は、遊びでやるそれとはまったく別ものだった。彼によると、SNSは、自分を行動させるために、宣言するとか、ニッチな世界が楽しいことを伝えるためにある」らしい。SNSで集客につながればいいな〜という気持ちでやると遊びや娯楽になるということ。「遊びでやっている人たちのことはまったく否定はしない、それはそれで楽しいから」。なんか耳の痛い話。
●これまたニッチなスポーツの第一人者との会食。とっても過酷なレースを主宰している。そのレースにでるためには、エントリ資格は厳しいし、それをクリアしても、実地テストがある。かつてのエピソードを話してくれた。「エントリ資格はクリアしているし、実地テストも合格していたのだけど、不合格にした人がいた」。その人から感じる何かがあって、委員会が皆一致して、その人を不合格にしたと。本人からすれば、納得いかない話。委員会にも食いついてきたし、自身のブログやFacebookでその委員会の批判をしまくったらしい。「納得が行かなくても他人を非難するヤツはあの大会にはださせられない。自分の思い通りにならなかったときに、なにが自分には足りないのだろうか、と思わない人は、キケンすぎる」と。「委員会のメンバーでやっぱり不合格にして正解だったと話した」。なんか身につまされる話。他人を非難していいことは何もない。
●誰にも頼まれず20万字の原稿を書いた人にこの2週間で二人あった。ふたりの共通点は、書くことがとにかくライフワーク。生活のためにほかの仕事をしつつ、それ以外の時間をひたすら書くことに当てている。ひとりの人は、海外取材を年2回、3年くり返して4年かけて書いたもの。とてつもなく圧倒される文章だった。書きたい放題書いたから、こんなボリュームになってしまったと。おそらく頼まれて書いたら、この原稿はかけない。仕事は頼まれるのが美しいし、かっこいいけれど、それは仕事だからとセーブしていることもあるのだなと。それは売れるものにするためだし、時間的な都合、予算的な都合があるので、当然のこと。でもそういうことを振り切って書きたいだけ、書きたいように書いた文章はすごい気迫を感じる。そういう経験をした人は別世界の境地かも。おそらくほとんどの人に理解されていないかもしれないけれど。ふたりともおだやかな口ぶり。原稿から感じる気迫は感じさせない。書くことが一番の精神安定剤なのだと思う。
長文になってしまった。彼から得るものはホントに大きい。まだまだ書くことがあるので、また続きを書く。