2週間に一度、有志で「超古典ビジネス研究会」という読書会をやっている。誰でも知っている古典をちゃんと読んで、自分のビジネスを考えよう、というのが会の主旨。去年から始めていて、20数回を数える。脱線しながらも、「超古典」をベースにいろんな話ができている。というか、個人的には、この会をやれたことが自分を成長させてくれた大きな機会になっている。

今、読んでいるのは『7つの習慣』。知らない人を探すほうが難しいほどメジャーな本。会を始めたとき、この本からスタートしたのだけど、カーネギーの本を2冊読み、今年に入ってまた『7つの習慣』を再読している。何度でも読むべき本だと思っているし、絶えずここに書かれていることに触れる意味があると思っている。これを読み始めて、ここに書かれていることを土台にして、日常起こることの受け止め方、仕事のアイディア、人とのコミュニケーションなどをこの土台の上において考える習慣が身についてきた。以下は、2月12日の勉強会用の文章。

今回の範囲は第2の習慣「終わりを思い描くことから始める(begin with the end in mind)」。活動の罠とか虚しい勝利という言葉がまず気になった。活動の罠とは、梯子は間違った壁にかけられていて、多忙極まりないこと。虚しい勝利は、成功のためにと思って犠牲にしたことが実は成功よりもはるかに大事なことと定義されている。そこに陥らないために、「終わりから思い描くことから始める」べきなのだ、と。

そのためにはミッションステートメントを書く必要がある。それは信条あるいは理念を表明したもの。どのような人間になりたいか、何をしたいのかを言語化、明文化することが有効。自分の影響の輪の中心をみつめて、数ヶ月かけてもミッションステートメントを書き上げるべし、とある。これを読んで、「自分の影響の輪と相手の影響の輪が交差するところで人間関係を築きたい」ととりあえず思った。

第二の習慣では、右脳と左脳との違いにも触れていて、右脳が得意なイメージ力を使って「自己宣誓書」を書くことで、日々の生活で大切な価値観に沿ってできるようになるらしい。自己宣誓書は、「個人的な内容であること、ポジティブな姿勢が表現されていること、現在形で書かれていること、視覚的であること、感情が入っていること」の5つが条件とされている。この自己宣誓書に書いたことを毎日イメージすると、日を追うごとに行動は変わっていく。結果「自分自身が選んだ価値体系を基にして、自分で書いた脚本どおりに生きることができる」。トレランのレースとか、仕事(大事なプレゼンとか取材、交渉、執筆、編集)にも使おうと思う。

この本で一貫しているのは、他人の価値観を押し付けられたところに成長はない、ということ。どんなによさそうにみえても、他人から充てがわれたものは、長期的に効果を発しない。相手の言葉は自分の原則を知るためのキッカケと受け止めよう。

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