今日で仕事納め。今年を漢字一文字で表すと「離」だと思う。
今年はいろんな離があった。気持ちの「離」、仕事の「離」、人間関係の「離」。
今はそれが自然だと思っている。なるべくしてなった。

気持ちの離は過去のいろいろな思いから離れたということ。
消化したといってもいいかもしれない。
自分ではこだわりと思っていたことも何にも意味がないことがわかったし、
かつてやってきたことは、意味があるようにも思えるけれど、
気持ちを新たにしなければならないと思うことが増えた。
これが気持ちの「離」。

仕事面では、今まで当たり前だと思っていた仕事が自分がやるべきなのか
を問う年だった。結果として離れた仕事も多い。仕事の先には
人がいるわけで、その人とよい関係にならなければ、やめたほうがいい。
それが明確な仕事が自覚できたことが収穫だった。
会社に属していないと自分がどういうポジションで仕事をするかを
常に考える。技ばかり磨いているとそこが見えなくなる。一度
離れてみることは大事だ。

人間関係については、いろいろな人の縁を実感した年だった。
この感覚は今までで一番強い。というか、そういうことに今まで鈍感だったということだ。
縁を実感すると同時に、自分が意図するかしないかは別として遠ざかった人も多い。
これも自然だと思う。仕事の悩みの大半が人間関係にあると思っているので、
そこを快適にすれば、いい仕事ができる。そのための環境づくりだ。去る者は追わない。
と、同時に、仕事はひとりではできないので、相手の満足を満たす仕事を
したいと強く思う。自分が満足すると、人に丁寧になれる。細かいことが気にならなくなる。
趣味の領域でもいろんな「離」があった。自分という存在を満足させるために必要なことだ。

離は主体性がないとできない。どう感じるか、なぜそう思うのか、それでいいのかを
自問自答することで「離」が生まれるのだと思う。というより、それでしか生まれない。
自分が尊敬する人はみなそういうことをやっている。

離をつくると、新しいことが入ってくる。ただ離が先なので、手放した瞬間は、不安だし
恐怖だけど、そこと向き合うと、何かが入ってくるし、見えてくるし、何かを思いつく。
今年7月に事務所を移した時もそう思った。それが実感できたことは大きな意味があることだ。
とにもかくにも、今年元気で過ごせたことをありがたいと思う。自分とおつきあいしていただいた人に感謝。

来年は、出版を手がけたいと思う。本を書くことは、圧倒的な実績を残したスーバード級の超人
だけがやるべきことではなくて、もっと身近なことだと実感してほしいと思うし、それを自分が
体現しなくてはと思う。

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