今日から11月。10月を振り返ってみる。
とにかくやることが多い月だった。9月に契約をしていただいた方が多く、そのプロジェクトがスタートしたことが一番の要因。どれもおもしろそうで、完成形が楽しみ。夜遅くまで事務所にいながらも、「この人」の「この仕事」だったらいつまでも仕事をしていられそう、という感覚になることも。この経験で、自分がお役に立てる人とそうでない人が明確になったのは収穫だった。進む道は明確になった。
それに加えて、個人的にもたまたま知り合った人の影響で大きな投資を決断したのだが、それに関わる準備や人に会うことが多かった。土日はかなりそちらに時間を費やした。手放すと決めたらいろいろ入ってくることも実感。
意外だったのは、たまたま目にした助成金の要項。応募資格がかなりグレーだったが、担当者の方の尽力で応募することができ、結果パスすることができた。自分のやることが意味あることで、魅力のあることだと自分自身が信じることから発せられる熱量が大きいと思った。面接では面接官に自分のビジネスの未来を語りまくった。きっと近い将来現実になると思う。
出会いで言えば、何気なく参加したイベントや集まりで仕事につながるケースが連発したのも貴重な経験。自分の状態を整えて利他の精神で話を聞くと、見えてくることがある。それを勝手に提案したら、「じゃあお願いします」という流れ。こういう出会いは予測できないが、経験として本当にありがたい。
書籍制作のプロセスで言えば、その人の仕事や人生に対する理念とか哲学や信念のようなものを深掘りしていくと、ビジネスの全体像が見えてきて、結果的に経営面でのコンサルティングをしているような感じになる(そう言っていただく人が増えた)。どういう気持ちでそのビジネスに臨んでいるのかがキー。あらゆる角度から徹底的に掘る。ノウハウを突き詰めてもそうはいかない。自分がやるべきは、本質や哲学を書籍で伝えて特定のファンを作ることだと確信。
一方で、課題も多く残った月だった。まずは自分自身のコンテンツがほとんど着手できなかったこと。言語化の習慣はあるものの、自分のことは自分では見えないことが大きい。適切な人にフィードバックを受けながら年内中には完成させたい。
あとは外注面で成功しなかったこと。ことごとく失敗したと言ってもいい。全ては身から出た錆なのだが、これから動き出すプロジェクトが大きいため、新たな方向性を見出すべく動かないと業務に支障をきたす感じ。世の経営者は採用が大きなテーマだというが、この覚悟を固めることが来期へのステップになるはず。ただこの壁は大きい。
最後に。自分は会社員として出版業界の中にいて、仕事をしてきた。フリーになって、出版業界の端っこのほうで、好きなことをやっている感じ。この文脈で言うと、今やっていることは出版業界にいるのかどうかもよくわからなくなってきた。結果としては本を作ることもある(し、作らないこともある)けれど、そこはゴールではない。
その人が持っているコンテンツが魅力的だと思えるには何が足りないのかを考えるといろいろ見えてくる。それが見えるのは、執筆のコンサルティングのときだったり、ブランディング的なことを考えているときだったり、マーケティングを考えるときだったりする。それを埋めようとするのは大変なことだけど、本気で取り組めば絶対に結果は出る。
と書くと、だれにでも結果が出せるあやしい人のように思えるが、自分が100%のめり込めんで、「見える」人はかなり、かなり限定されている。そういうときの気持ちは、手助けしたいというより、一緒に仕事させてほしい、という感じ。こういう気持ちで取り組んだ方がうまくいく。そういう状況をどれだけ自分が作れるかにかかっているわけだし、今趣味でやっているトレイルランとか滝行のこのためのように思えてくる。
11月も一歩、一歩。