著者にとっても編集者にとってもオンライン書店のレビューは気になるもの。ネガティブなレビューが入ったときはブルーになります。素直に、反省材料になることもあれば、「それは違う!」と思うこともあります。いずれにしても、レビューを書いた人が感じたことなわけです。悪意がなければですが。

レビューをどう受け止めるか

なかには、編集方針や本作りについてのレビューで「同感!」と思うこともありますし、自分が手がけた本だと、まったく考えていなかった視点でコメントされていてぞっとするケースもあります。作っているときには、夢中になっていて死角になっていることがあるのです。あるいは著者を打ち合わせを重ねているうちに、読者が既知のことのように思えて、もっと深くまで突っ込んで書いていいのでは?と思う衝動にもかられます。人の意見をどう受け止めるかは人それぞれですが、基本方針は、まずは拒否しないで受け入れることを心がけています。それから判断するということです。ただ著者の場合は、ネガティブな意見は一切気にしないというのも選択のひとつかもしれません。一喜一憂していたらきりがないので。

ネット時代の口コミ力

ネットで購入したり、予約したりする機会が増えるにつれ、ネットショップのレビューとかグルメサイトの口コミはますます影響力を増しているような気がします。どんな価値観を持った人なのか、どんな信念をもった人なのか、どんな気分で書いたものなのかを知らずにして、真に受けるのは危険なことですが、それにしても、その力は大きいです。

最後に

ある著者は、自著のついたネガティブなレビューに対して、本意を語り、戦っていました。それができる人は少数ですし、それに費やしたエネルギーや時間、負の感情と向き合うことを考えるとやらないほうがよいかもしれません。ただかなり有意義なフィードバックが隠されていることも事実です。編集者としては、そこを発見することも必要です。受け止める力を流す力を両方が求められているように思います。

==【昨日の活動・所感】==================
・ブックライター塾の人たちとハーフを4人で走る駅伝に参加。1周1.2キロの周回コースを約17周。駅伝というよりリレーのような感じ。かなり盛り上がり、タイムとかまったく気にせず楽しむ。

 

 

Related Articles: